ジャガイモを大きく育てる上でかかせないのが、追肥ですよね。様々な肥料が売られていますが、栄養の配分や、効果のスピードなど、肥料にもそれぞれ個性があります。肥料を選ぶ手がかりとなるような情報を、知りたくはありませんか?
また、有機野菜を育てたい!という方にとっても役立つ情報をお届け出来ればと思います。有機栽培には、やはり有機肥料です。今回は、有機肥料の中でも、草木灰や油かすに注目して見ていきます。
では、一緒に追肥の肥料について見ていきましょう!
ジャガイモの追肥に使える肥料の種類は?
ジャガイモは追肥をすることで、より育ちやすくなります。追肥に使える肥料は、有機肥料と化学肥料があります。では、どんな肥料があるか見ていきましょう。
まず、化学肥料についてです。化学肥料は、鉱物などからできています。有機質肥料に比べて化学肥料は、即効性があります。化学肥料の過剰摂取は、葉などを枯れさせてしまう原因になるので、注意しましょう。
化学肥料は、成分にムラがなく、値段も安価で一般的で使いやすいです。ですが、土の緩衝作用が弱まってしまうデメリットがあります。ですので、有機質肥料と化学肥料を組み合わせて使うことをおすすめしています。
次に、有機質肥料についてです。有機肥料は、動物性と植物性があります。動物性は、鶏糞、魚粉、骨粉などです。植物性は、油かす、米ぬか、草木灰、腐葉土などです。
有機質肥料は、チッ素、リン酸、カリウムの栄養補充に使われます。注意点として、チッ素が多い肥料は、ジャガイモの疫病につながります。使用量を守り、過剰摂取を避けましょう。
有機質肥料は、微生物が分解して栄養つくり出すので、ゆっくりと効果が出てきます。微生物の活動が活発になり、より栄養分の豊かな土をつくれ、ジャガイモの成長にもつながります。
では次章で、ジャガイモの追肥に、有機質肥料の草木灰、油かすはどのように使っていくとよいのか、焦点を当てて見ていきますね。
ジャガイモの追肥に草木灰はどう使う?
草木灰とは、植物の藁、枯れ葉、草などを燃やして作られた肥料のことです。成分としては、石灰、カリウム、リン酸となっています。カリウムの比率が高い為、カリウム不足を補い、また効き目が速くあらわれます。草木灰を追肥に使うことで、代謝がよくなり、ジャガイモの味がよくなることがありますよ。
また、ジャガイモの根の育成に効果があり、太く力強く根付くようになります。花やジャガイモの育ちがよくなります。草木灰を入れると、土のアルカリ性のpHが高くなり土壌の酸度を抑え、病原菌と害虫対策になります。ですが、ジャガイモは弱酸性の土を好むので、与え過ぎは要注意です。
使い方としては、風に飛ばされてしまうので、土に草木灰を混ぜて追肥をします。また、肥料の効果は弱いことや、過剰に使ってしまい、土壌がアルカリ性に偏らないように、油かす、牛糞、鶏糞などと混ぜて使うのがよいでしょう。
化学肥料でチッ素量の多いものと組み合わせてしまうと、ガスが発生してしまいますので、注意が必要です。化学肥料の成分は、しっかりチェックしましょう。
草木灰と言えば、防腐の為に、ジャガイモの種芋を切って、断面に塗るのが一般的ですよね。余った草木灰をぜひ、追肥に使ってみてはいかがでしょうか?
ジャガイモの追肥に油かすはどう使う?
油かすとは、植物の油を搾り出した後に出来た、搾りかすを使った有機肥料のことです。大豆油かす、発酵油かす、菜種油かすなどがあります。成分は、カリウム、リン酸、チッ素で、チッ素の比率が高いため、葉の生育に効果があります。効き目はゆっくりとしたスピードとなっています。
油かすの効果としては、ジャガイモの育ちがよくなり、大きなジャガイモができ、病気にも強いジャガイモになります。植物の糖度を上げてくれる効果もあるので、味がよくなります。酸化しやすいので、弱酸性の土を好むジャガイモと相性がよいです。
使い方ですが、土に混ぜるようにして使うようにして下さい。なぜなら、油かすの独特の臭いががあるからです。土と混ざり、時間が経ち発行してくると、臭いは消えていきますよ。臭いを避けるために、ビニールを被せるのも手です。また、既に発酵された油かすも、少し値段は上がりますが販売されているので、そちらを使うのも良いでしょう。
また、ぼかし肥料や液体肥料にして使うのも良いでしょう。ぼかし肥料とは、油かすと合わせて米ぬか、籾殻、野菜のクズなどを混ぜ合わせて、肥料にすることです。ぼかし肥料は、微生物が多く栄養価の高い土になります。また、液体肥料は、水に溶かして発酵させることで、簡単に速攻性のある肥料として使用できますよ。
まとめ
ジャガイモの肥料には、化学肥料と有機肥料がありました。特に、有機肥料については、効果はゆっくり現れますが、豊かな土壌を育ててくれる効果がありました。また、化学肥料、有機肥料の両方に言えることとして、使い過ぎはジャガイモを腐らせる原因になってしまいますので、使用量を守って利用しましょう。
草木灰と油かすの有機肥料の効果や使い方についても、説明してきました。注意点として、単体で使うのではなく、他の肥料や土に混ぜて使うことで、肥料の効果を活かす事ができることが分かりました。
上手に追肥を行い、美味しく栄養豊かなジャガイモを育てていきましょう!
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