夏のビールのお供といえば、なんと言っても枝豆ですね。枝豆は鮮度が落ちるのが早い野菜の一つで、収穫したその日のうちに食べるのがベストです。中でも家庭菜園での採れたての枝豆は格別美味しいものです。
しかし枝豆の育て方で一番難しいのは害虫対策です。今回は害虫のなかでもカメムシ駆除・対策のトラップについて紹介しようと思います。
カメムシ駆除の際は、いろいろな道具を使って見るといいでしょう。下記の方法をいろいろと試してみてください。
カメムシ駆除は道具を使ってみよう
カメムシはどこにでも生息していて、名前の通り見た目が亀のような形をしていて、触ると悪臭を放つ害虫で、雑木林、畑、野原など に見られます。
発生時期は、初夏~秋によく見られ 、地域によっては「ヘコキムシ」「クサムシ」と臭いニオイにちなんだ名前で呼ばれています。
カメムシはストロー状の口器という器官をもっており、これを枝豆のさやに刺し、豆から栄養を吸い取ります。
カメムシは道具を使ってやっつけるのがいいでしょう。
①枝豆などの作物に付いたカメムシは、ガーデンホースで
水をかけて除去します。
枝豆などの作物に付いているカメムシを見つけたら、ホースから散水し、葉からカメムシを洗い流しましょう。
洗い流すことで必ずしもカメムシが死ぬわけではありませんが、その状況から直ちに植物を守るためには良い方法です。
②カメムシを予防するには細かい目の防虫ネットを使い、種まき・苗の定植直後からトンネル被覆して侵入を防ぎます。
③枝豆の周りの土にアルミホイルを敷きカメムシ対策をする。台所にある家庭用アルミホイルでいいです。
カメムシはキラキラ光るものを嫌うのでアルミホイルが太陽光を反射し、カメムシ対策をしてくれるという仕組みですね。
枝豆のカメムシはペットボトルで捕殺しよう
枝豆のカメムシをペットボトルトラップで捕獲して殺す方法を紹介します。
カメムシは外敵から逃げるときに下に落ちる習性があります。ペットボトルをカメムシの真下に近づけると、逃げようとしたカメムシはそのままペットボトルに落ちるのです。
ペットボトルの捕獲器の作り方は、下記の道具を用意して下さい。
・ペットボトルの空き容器 ・ハサミ又はカッター
・ガムテープ又はセロテープ ・食器用洗剤
<作り方の手順>
①ペットボトルの上から3分の1くらいをハサミ又はカッターで切り取ります。
②切り離した部分をひっくり返して、ペットボトルにはめ込みます。
③はめ込んだ部分をガムテープ又はセロテープで固定します。
④ペットボトルの底1~2cmくらいまで、食器用洗剤を入れておきます。
使い方は、カメムシの下に捕獲用ペットボトルをゆっくり持っていきカメムシに近づきます。
上記の動作をすると、カメムシは逃げようとし「下に落ちて逃げる習性」により自動的にペットボトルへ落ちていきます。
カメムシ捕獲が成功したら、臭い匂いが漏れないようにラップと輪ゴムで密閉しておきましょう。底に入れた食器用洗剤にカメムシが浸かり、溺れ死にます。
カメムシ駆除のトラップでやっつけるために
①虫が光に引き寄せられる習性を利用して、光を用いたトラップ(罠)を用いて防除する。
その場合は、カメムシが強く誘引される紫外線や緑/黄色の光を用い、最も活発に飛翔する夕方からの数時間に設置するのが良いとされています。
②洗剤液を入れたトレイにカメムシを誘引します。
浅い天板またはトレイを洗剤液で満たし、お湯と食器用中性洗剤を混ぜ合わせ、カメムシを見かけた枝豆のそばにトレイを置き、カメムシを誘引します。
そのまま待てばやがてカメムシが集まり、洗剤液の中で死滅します。
③屋外に濡れた白いタオルを置き、カメムシを集める。
タオルを水で濡らし、水が滴り落ちない程度に絞ります。
タオルを屋外に運び、畑のうねのまわりなどの木に掛けます。タオルを縦に掛けると最も効果的です。
そのまま一晩おきましょう。翌日、カメムシはタオルにとまって水を吸っているはずです。
カメムシが付いたタオルを洗剤液で満たしたバケツに沈め、カメムシを死滅させます。
④木酢液を枝豆に吹きかけておけばカメムシは近寄りません。カメムシは、木酢液の匂いが大嫌いです。
まとめ
植物にも人にも迷惑なカメムシ。その生態や、発生する季節などを知り、その対策方法をご紹介してきました。
いかがでしたでしょうか。
産卵をするような植物を植えないのが、菜園からカメムシを駆除する一番の方法です。
菜園のまわりの雑草を刈り取って、隠れ場所や侵入経路をなくす対策をしていきましょう。
防虫効果を期待できる植物、ミントやマリーゴールドを枝豆の株の近くに植えるのもいいかも知れません。
カメムシ駆除トラップにおびき寄せて退治するのに上述のように、ペットボトルを使用するのもいいでしょう。
カメムシ対策は、調べればたくさんありますが、問題なのは自分にあった方法を見つけることです。それぞれ栽培する環境も違ってきますので、それぞれに合った対策を講じる事です。
収穫した枝豆の実が太らなかった、実のほとんどが入っていなかった、なんてことにならないようにしっかりと対策を行っておきましょう。
実が太らない原因の代表である「乾燥」と「カメムシ」の対策を押さえて、今年の夏はとびっきりおいしい自作の枝豆を食べましょう。
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