夏野菜に代表といえば、ナス、キュウリ、トマトなどがあり、家庭菜園などでも多くの方が栽培しています。
オクラも夏野菜の一つですが、特にネバネバは胃腸にもやさしく、冷たいものの食べすぎや飲みすぎで弱った胃腸にも良い効果をもたらしてくれます。
オクラを栽培するうえで気をつけなければならない害虫に、タバコガやオオタバコガがいます。
タバコガやオオタバコガとはどのような害虫なのか、タバコガやオオタバコガに効く農薬、そして対策方法について解説していきます。
オクラにつくタバコガとは
オクラにつくタバコガについて解説していきます。
タバコガはチョウ目に属するガの仲間です。
特にタバコガとオオタバコガという種類が、オクラを含む野菜の害虫としてよく知られています。
タバコガもオオタバコガも成虫は食害せず、幼虫による食害が深刻です。
タバコガとオオタバコガは幼虫は見た目では見分けがつきにくいのですが、成虫になるとハネの模様で見分けることができます。
タバコガは特にトマトやナスなどナス科の野菜を好み、オオタバコガはナス科を含み多くの野菜を好みます。
幼虫は、オクラの葉や実を食害することで大きくなります。
幼虫が小さいときは、葉を中心に食害し、大きくなってくると、実の中に入り込み食害していきます。
幼虫は、葉や実を移動しながら食害するので、被害も大きくなっていきます。
タバコガは5月から11月までが活動時期で、ちょうどオクラの生育時期とも重なるので、注意する必要があります。
特に高温となる時期に被害が集中しています。
1匹の成虫が一晩で200個から300個の卵を産み、ふ化した幼虫は、気温によっても変わってきますが、短い場合には約1ケ月で成虫となり、増えていきます。
一匹の成虫が生む卵の数も多いので、油断していると、被害が大きくなることもあります。
オクラのオオタバコガに効く農薬とは
オクラのオオタバコガに効く農薬について解説していきます。
参考にしてみてください。
【STゼンターリ顆粒水和剤】
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STゼンターリ顆粒水和剤は、水に希釈して散布するタイプの農薬で、性状は淡褐色水和性顆粒及び微粒となっており、水に溶けやすいので使い勝手もよく、おすすめです。
自然界に存在する天然微生物(B.t.菌)が作るバチルス チューリンゲンシス菌の生芽胞及び産生結晶毒素を有効成分としています。
タバコガ、オオタバコガの他に、アオムシ、ヨトウムシ、ハマキムシなどチョウ目の幼虫に特に効果を発揮します。
天然成分を使用していることから、環境への影響も少ないので有機JAS規格(オーガニック栽培)にも対応しています。
野菜や果物、イモ類、豆類などに対しては収穫の前の日まで使うことができるのもおすすめポイントとなっています。
害虫をすぐに駆除する即効性はないのですが、食害自体は散布後直ちにとまるので、オクラへの被害防止に効果を発揮します。
効果は散布してから1週間から2週間続きます。
散布するタイミングとしては、発生初期から収穫前日まで長く使うことができるので、タイミングを逃すこともない農薬となっています。
安全性の高い薬剤ですが、使用する際には説明書をよく読んで使うようにしましょう。
タバコガ対策とは
タバコガに限らず、イモムシ類の対策として、まずはじめに行うのは捕殺です。
オクラの葉の裏などをよく観察し、タバコガの幼虫を確認したら、捕まえて退治するようにしましょう。
タバコガの幼虫は、少し大きくなるとオクラの実の中に入って食害するので、幼虫が入る前に、なるべく早めに対策することが必要です。
オクラの実に、直径5mm程度の穴が開いていたら、タバコガの幼虫が中に入っている可能性が高いので、実ごと取り除き廃棄してしまいましょう。
タバコガの卵は、淡黄色で直径0.4mm程度の、饅頭型をしています。
葉の裏などに産み付けられている場合が多いので、見つけたらテープなどにくっつけて捨ててしまいましょう。
ガムテープは面積も広いのでおすすめです。
タバコガの成虫がオクラに卵を産まないようにすることも必要です。
オクラが小さいうちは防虫ネットなどで覆うと、タバコガが近づくことができないのでよいでしょう。
タバコガに限ったことではないのですが、窒素成分の多い肥料を与えると害虫を呼び寄せるといわれています。
肥料はバランスよく与えるようにしましょう。
タバコガは赤色を好み、黄色を嫌うといわれています。
オクラの近くに黄色い花を、少し離れたところに赤い花を植えるなどするとよいでしょう。
赤や黄色の花をうまく使うことで、タバコガの被害を抑えることができます。
まとめ
1.オクラにつくタバコガやオオタバコガに効く農薬や対策方法は?
タバコガやオオタバコガとはどのような害虫なのか、タバコガやオオタバコガに効く農薬、そして対策方法について解説していきます。
2.オクラにつくタバコガとは
タバコガはチョウ目に属するガの仲間で、タバコガとオオタバコガがよく知られています。
食害は幼虫によるもので、小さいうちは葉を中心に大きくなると実の中に入り込んで食害します。
活動時期は5月から11月ですが、ちょうどオクラの生長時期と重なるので注意する必要があります。
3.オクラのオオタバコガに効く農薬とは
STゼンターリ顆粒水和剤は水に希釈して散布する農薬で、自然由来の有効成分により安全性が高く、収穫前日まで使うことができます。
イモムシ類全般に効果があり、即効性はないのですが食害は直ちにとまります。
4.タバコガ対策とは
タバコガ対策としては、捕殺、被害のある実の除去、卵を取り除くこと、防虫ネット、バランスの良い施肥、赤や黄色の花をうまく使うこと、などがあげられます。
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