玉ねぎは家庭菜園やプランター栽培でも手軽に栽培でき、たくさんの料理にも使える万能野菜の一つです。
毎年春先から6月位までは、玉ねぎ収穫の最盛期ですが、栽培は9月から始まる生育期間の長い野菜の一つです。
今年は、玉ねぎ栽培に挑戦したいと思っている方も多いことかと思いますが、玉ねぎには気をつけなければならない病気があります。
その一つがさび病です。
玉ねぎのさび病に効く農薬にはどのようなものがあるのか、さび病の玉ねぎは食べられるのかなどについてご紹介していきます。
玉ねぎのさび病とは
玉ねぎのさび病とはどのような病気なのでしょうか。
玉ねぎのさび病とは、玉ねぎの葉に、金属のさびのようなオレンジ色の斑点ができていく病気です。
病気の初期では、中央部がオレンジ色で、周りは黄白色の斑点が病変部として発生し、その後病変部が割れてさび病を伝染する夏胞子を放出します。
その後病気が進んでくると、玉ねぎの葉全体がさびのような色の病変部に覆われ、わらの色のようになって枯れていきますが、その際冬胞子という病原菌を発します。
玉ねぎにさび病のようなオレンジ色の斑点が見られたら、早めに葉ごと取り除いておき他の葉に伝染しないように心がけましょう。
原因は糸状菌(カビ菌)で、ねぎ類の他多くの野菜に感染する病気ですが、特にねぎ類で発生しやすく被害が大きくなっているのが特徴です。
発生が多いのは5月から6月と、10月から12月でちょうど玉ねぎの収穫時期や定植時期と重なるので、気をつけなければならない病気となっています。
さび病の発生は、気温が23度以下に低下した場合に多く、高温になると発生しにくくなる特徴があります。
肥料が少なくなると発生しやすくなるので、肥料切れには注意して栽培を行いましょう。
さび病が発生した葉を取り除いた場合には、畑に放置せず、袋などに入れて廃棄することをおすすめします。
玉ねぎのさび病に効く農薬とは
玉ねぎのさび病に効く農薬についてご紹介していきます。
玉ねぎのさび病に効果のある農薬の一つにカリグリーンがあります。
オーガニック栽培や有機農産物などにも使える安全性の高い薬剤なので、安心して使うことができおすすめの農薬です。
極めて効果の高い防除剤で、さび病の発生、他の葉への伝染を抑えることができます。
農薬などに知識が少なく、使うのは少し躊躇するという方にも安心して使うことができる農薬の一つです。
主成分は炭酸水素カリウムで、植物にとって有用なカリウムを多く含んでいることから防除剤のほかに肥料効果も期待することができます。
使用法は、規定量に希釈したカリグリーンをスプレーなどで噴霧して使うのですが、玉ねぎの場合には葉が水をはじきやすいので展着剤を使うことをお勧めします。
展着剤を用いることで、薬剤が長く葉の上にとどまり、カリグリーンの効果を長く保持することができます。
カリグリーンは比較的安全な薬剤なので、使用回数の制限がないばかりか収穫前日まで使用できるので、安心して使用することができます。
カリグリーンは、さび病のほかに、うどんこ病や灰色カビ病などにも使用できる汎用性の高い農薬です。
ただし農薬ですので散布する際には手袋やマスクなどを着用するようにしましょう。
玉ねぎがさび病に…それは食べられるの?
玉ねぎがさび病にかかった時、玉ねぎは食べられるのかという疑問がわいてくるかと思います。
結論からいうと食べることができます。
食べる場合には、さび病にかかっていない部分を食べるようにしましょう。
葉の部分にオレンジ色の斑点がある玉ねぎを食べるのは躊躇するという方もいるかと思いますが、せっかく育てた玉ねぎを捨ててしまうのはもったいないものです。
玉ねぎはもともと葉の部分は食べることは少ないので、青い葉の部分を取り除いてやれば十分食べることができます。
ただし玉ねぎの球の部分も葉の一部なので、そのままにしておくとさび病は球まで広がります。
さび病が玉ねぎの球の部分まで広がっている場合には食べないようにしましょう。
玉ねぎの他に長ねぎなども、青い葉の部分がさび病になっていても、白い部分に病気が伝染していなければ食べることは可能です。
玉ねぎはさび病にかかってしまうと、病変部そのものが元に戻ることはありません。
収穫間近の玉ねぎの葉に小さなさび病が発生した場合には、玉ねぎの球が少し小さい場合でも収穫してしまった方が良いでしょう。
そのままにしておくと、他の株や葉に伝染してしまい、玉ねぎの株全部がさび病になってしまうこともあります。
収穫した後は、予防のために他の玉ねぎに予防のためにカリグリーンなどの防除剤を散布しておきましょう。
まとめ
1.玉ねぎのさび病に効く農薬とは?玉ねぎは食べられる?
玉ねぎは、育てやすい野菜の一つで、玉ねぎ栽培に挑戦したいと思っている方も多いことかと思いますが、玉ねぎには気をつけなければならない病気があります。
その一つがさび病です。
玉ねぎのさび病に効く農薬にはどのようなものがあるのか、さび病の玉ねぎは食べられるのかなどについてご紹介していきます。
2.玉ねぎのさび病とは
玉ねぎのさび病とは、玉ねぎの葉に、金属のさびのようなオレンジ色の斑点ができていく病気です。
原因は糸状菌(カビ菌)でねぎ類の他多くの野菜に感染する病気ですが、発生が多いのは5月から6月と、10月から12月でちょうど玉ねぎの収穫時期や定植時期と重なります。
3.玉ねぎのさび病に効く農薬とは
玉ねぎのさび病に効果のある農薬の一つにカリグリーンがあります。
オーガニック栽培や有機農産物などにも使える安全性の高い薬剤なので、安心して使うことができおすすめの農薬です。
4.玉ねぎがさび病に…それは食べられるの?
玉ねぎがさび病にかかった場合、さび病になっている青い葉の部分を取り除けば食べることはできます。
玉ねぎの株にさび病が発生したら、発生した株から早めに収穫しておくと良いでしょう。
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