ポインセチアとはメキシコ原産のトウダイグサ科・ユーフォルビア属の常緑性低木です。
日本には明治時代頃に入ってきたと言われています。
野生種は軽い霜に当たっても枯れないぐらいの耐寒性がありますが、園芸品種は寒さに弱いので、最低温度10℃以上で管理しましょう。
ポインセチアの和名は「猩々木(しょうじょうぼく)」と名付けられているのですが、和名で呼ぶ人はほとんどおらずポインセチアの愛称で親しまれています。
クリスマスが近くなると花屋に鉢物が出回ることから「クリスマスフラワー」とも呼ばれています。
ポインセチアは実に花色が豊富にあるのも魅力の一つです。
また、丁寧に手入れをしてあげれば5年~10年と長きに渡り楽しむことができます。
そんなポインセチアを長く楽しむためには、どのように育てれば良いのか、水やりのタイミングや水をやりすぎた場合どうなるのかレクチャーしていきたいと思います。
ポインセチア12月の水やりの仕方は?
基本的にポインセチアを元気に育てるためには陽当たりの良い窓辺がベストのため、できれば日中は暖かい室内の窓辺において、夜はカーテンの手前など窓から離して管理してあげるのが良いでしょう。
ポインセチアは4~10月の生育期によく育ち、11~3月の休眠期になると生育がにぶります。
生育期には、土が乾きやすいので水は多めに、休眠期は水を少なめに与えてください。
乾燥に強いものの、過湿を嫌います。
そのため、水を与えすぎず、乾かし気味に管理するのがポインセチアを長く楽しむコツです。
12月頃など冬場は、土が湿っているのに葉がしおれていることがあります。
この場合は寒さのためにしおれているので、あわてて水を与えずに、暖かい場所へ移動させましょう。
その際は、暖房が直接あたるような場所は避けましょう。
ポインセチアに水をあげるタイミングとは
ポインセチアの水やりのタイミングは、基本的に鉢土が乾いたら鉢底から流れ出るくらいにたっぷりと水やりをします。
勢いよく水やりをすると、水は鉢の内面を伝ってすぐに流れ落ちてしまい、肝心の根に水が行き渡っていないことがあります。
また、ジョウロのハス口をつけた状態や、散水ホースのシャワーで頭から水をサーッと掛けるような水やりでは、葉水にしかならず、鉢土に水が入りません。
そのため、水やりは、できれば細口の水差しで行い、株元から土全体に水が行き渡るように優しく与え、底から水が流れ出ているかも、しっかり確認してください。
水切れかどうか判断するには、葉の状態でなく土の表面を直に触って確かめましょう。
いまいちよくわからないという場合は、水やりをしたあとに鉢を持ち上げて、その重さを何となく覚えておき、土が乾いたと感じたら再び鉢をもって軽くなっていたり、鉢底から土がぽろぽろと落ちるようなら乾燥のサインです。
時間帯でいえば朝から午前のうちに済ませるようにしましょう。
特に、観賞期となる冬のポインセチアにたいして夕方以降に水やりをすると、夜間に急激に冷え込んだ場合など、鉢内の水分も冷えて株を凍えさせてしまうことがありますので注意が必要です。
また、暖房機器で室内の空気が予想以上に乾燥していることがあります。
その際にはシリンジ(葉水)を与えるなどして、葉の傷みを防ぎましょう。
なお、ポインセチアの鉢の下に鉢受け皿を置いている場合は、水やり後に鉢底から流れ出た水はそのままにしておかず、必ず捨てるようにしましょう。
いつも鉢受け皿に水が溜まっていると、鉢内が過湿となり、根腐れしてしまうことがあります。
逆に、鉢受け皿に水が溜まるのが嫌だから、と鉢底から水が流れ出す前に水やり終了!という「水のちょいやり」もNGです。
これでは土は湿っても、根に大事な酸素を供給するまでには至りませんので水やりの際には鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりとあげましょう。
ポインセチアに水をやりすぎるとどうなる?
ポインセチアに水をやりすぎると、根腐れを起こします。
根腐れとは「根っこが凍傷で栄養を取り込めなくなる」という状態です。
根は鉢の中で見えませんが、葉っぱにこのような症状が出ていたら根腐れを疑いましょう。
・葉っぱがしおれてきて元気がない
・ぽろぽろと葉が落ちてきた
・葉っぱが丸まって、花も落ちてきてしまった
この状態を放っておくと、最終的には黒くなって枯れてしまいます。
こうなってしまう原因のひとつが「水のやりすぎ」なのです。
実は、水やりをしなくて枯らす人よりも水やりをしすぎて枯らす人の方が大半です。
そのため、毎日水をあげているならそれは水のあげすぎといっても良いでしょう。
1回鉢底から水が出るまでたっぷりあげたら、土の表面が乾くまで水はあげないようにしましょう。
土が完全に湿ってしまう、3日程おいても乾かないという場合は新しい土に入れ替えないと元に戻らないかもしれません。
そのため「乾と湿のメリハリ」を意識して水やりをしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
街で見かけるようになるとクリスマスを感じるほど私たちの生活に身近なポインセチア。
上手に育てて、翌年も鮮やかなクリスマスカラーを自宅で楽しめるよう、水やりのタイミングなどに気を付けましょう。
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