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パステル色の花が人気のスイトピーは、香りがいいので「スイート」からその名がついたそうです。
原産は地中海のシチリア島で、マメ科の植物です。たしかにつるがあったり、花びらの形がマメ科の花に似ています。
品種改良によって、様々な花の色があるスイトピーです。ホームセンターなどでもたくさんの苗や種が販売されています。
スイトピーを育ててみようと思った時、どこに注意していけばいいのでしょうか。
スイトピーの基本的な育て方から、蕾や葉が枯れる原因を見ていきましょう。
スイトピーの特性を知っていくと、どうして枯れるのか、どうすれば枯れないのかが分かってきます。
スイートピーが枯れる原因とは
スイートピーが枯れる場合、どのような原因があるのでしょうか。スイトピーを植えた土の酸性度が影響していることが多いです。
火山帯が多い日本では、土壌は酸性になりがちです。火山灰は酸性ですので、火山活動でできた土地が多い日本の土は、酸性の場合が多くなります。
スイトピーの原産地のシチリア島などは、弱酸性の土が多いため、日本の土にそのまま植えると、土の影響で枯れてきます。
また、日本は降水量が多いため、土壌内のアルカリ分が洗い流されます。雨自体が二酸化炭素と触れて、酸性となっていますので、さらに土壌の酸性度は高くなります。
このためスイトピーを植える場合、石灰を撒くなどして、土壌の酸性度を弱める必要があります。
PH6,5くらいの弱酸性が適しています。日本の土壌はそれ以上の酸性になっていることが多いです。
枯れる原因としてもう一つ考えられるのは、土の耕した深さです。スイトピーの根は真下に、深く伸びていきます。
浅いところだけ土を耕していると、根が伸びることができなくて、スイトピーが弱ってきます。
これは水はけのよさにも関係がありますが、30㎝くらいは耕しておいた方がいいです。
もちろん、深いとこころも、弱酸性であることが必要です。深いところまで耕していると、水はけもよくスイトピーには最適です。
スイートピーの蕾が枯れるのは
スイトピーの蕾が枯れる原因で考えられるのは、肥料の与えすぎです。
マメ科の植物を育てるときのコツとして、窒素分の多い肥料は、控えめにすることがあります。
マメ科の植物は、空気中の窒素分を吸収して、自分で窒素は補給できる特徴を持っています。
そのため窒素を含む肥料を多く与えると、葉や茎ばかりが大きくなり、蕾がつかなかったり、蕾がついても成長しないことがあります。
マメ科のスイトピーでも同じことが言えます。たくさん花を咲かせようと、肥料を与えすぎたために、蕾が上手く成長できずに枯れてしまいます。
その他のにも原因がありますが、一番可能性の高いのは、肥料の与えすぎです。
水分不足の場合もありますが、乾燥な好きなスイトピーは少し乾き気味でも大丈夫です。
逆に雨の多い日本では、水の与えすぎの方が、枯れる原因として考えられます。
特に、水はけのよくない土の場合、いつまでも水分が残って根を弱らせていきます。
もともと持っている植物の性質を、品種改良によって全て変えてしまうことは出来ません。
その植物にあった育て方をするのが、一番大切です。
スイートピーの葉が枯れるのは
スイトピーの葉が枯れる原因は、うどん粉病が考えられます。湿度の高い日本では、植物の葉にうどん粉病が発生していることがあります。
うどん粉病は、葉が白い粉で覆われる病気です。葉が粉で隠されるため光合成ができなくなり、葉が枯れてきます。
その後、葉ばかりではなく、全体も弱ってきますので対策が必要です。
うどん粉病の白い粉のようなものは、カビです。湿度が高くなるとカビは発生します。
うどん粉病を予防するには、土の水はけをよくして、風通しもよくすることが大切です。
うどん粉病が発生した場合は、カビの生えた葉を取り除き、他の部分に広がらないようにすることが肝心です。
葉が枯れる原因として考えられるもう一つの原因としては、アブラムシなどの害虫があります。
アブラムシが葉や茎から養分を吸い取っていき、スイトピーを枯らしていきます。
アブラムシの対策としては、園芸用の殺虫剤があります。予防的にも使えるものもあります。
アブラムシ対策としては、咲き終わった花を取り除くことも効果があります。枯れてしまった花を残しておくと、湿気の原因となります。
ちょっとしたことですが、見栄えもよくなりますので、余分な花は取り除いてください。
まとめ
スイトピーの蕾や葉が枯れる原因を見てきました。乾燥させることと、肥料を与えすぎないようにすることが大切です。
もう一つマメ科の植物の特徴として、同じ場所に翌年も植えると、連作障害で生育が良くないことがあります。
スイトピーを同じ場所に植えるのもダメですが、マメ科の他の植物でも、成長はよくありません。
花を植える場所を、ローテーションで変えていくことが、必要となります。
または1年間はスイトピーをお休みするなどして、綺麗な花を咲かせていってください。
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