ゴールデンウィークから6月末にかけては、サツマイモの苗を植えるのに適した時期となってきます。
サツマイモは、味もおいしく初心者にも育てやすく、プランター栽培や小さな家庭菜園で人気があるのですが、害虫の中には気をつけなければならないものもいます。
ハリガネムシは気をつけなければならない害虫の一つですが、ハリガネムシとはどのような昆虫なのでしょうか?
ハリガネムシの害虫駆除方法や、害虫対策方法などについて解説していきます。参考にしていただき、元気なサツマイモの栽培に挑戦してみてください。
サツマイモの害虫ハリガネムシとは
サツマイモの害虫のハリガネムシは、マルクビコメツキムシやクロクシコメツキムシといった甲虫の幼虫の総称で、見た目は茶色で細長い形をしています。
白くてブヨブヨしているコガネムシなどの幼虫(イモムシ)と異なり、一見ハリガネのようにも見えます。
ハリガネムシやコガネムシの幼虫は土の中に潜んでおり、サツマイモを食害するので土壌害虫などともよばれています。
発生が多いのは、9月から10月とちょうどサツマイモが太ってきた時期となるため厄介な害虫の一つです。
ハリガネムシはサツマイモの表面からサツマイモを食い荒らし、少しずつ中に入っていきます。
表面に1mmから3mmくらいの黒い穴があき、深さは浅いものから数センチにわたるものもあります。
商品価値も下がるので農家からも嫌われている害虫です。サツマイモのほかに、ジャガイモ、麦類、トウモロコシ、レタスなども食害します。
さなぎが9月ころになると土の中で羽化しますが、成虫は土の中で冬越しし、翌年の4月から5月に土の中に卵を産みます。
卵でいる期間やさなぎの期間は比較的短く、幼虫の期間が長いため、幼虫の期間中サツマイモを食べつづけます。
ハリガネムシが大量に発生すると、多くのサツマイモが食害の被害を受けるのです。
サツマイモの害虫駆除方法とは
サツマイモの害虫としてのハリガネムシの害虫駆除方法について解説していきます。
ハリガネムシは体長20mmほどで、太さは2mm程度のとても小さな害虫なので、目で見て取り除くことはイモムシなどに比べて少し難しいのですが、チャンスは畑を耕すときです。
ハリガネムシの駆除は、サツマイモの苗を植える前に行っておきましょう。
畑を耕す際や畝を作る際に、良く目視で確認し、ハリガネムシを見つけたら捕殺するようにしましょう。
プランター栽培の場合で、土をホームセンターで購入する場合には、ハリガネムシが潜んでいることはないのでそのまま使っても良いでしょう。
クワなどを用いて耕す際が一番見つけやすいので、よく確認すると良いでしょう。
ハリガネムシは、明るい茶色をしているので、土の色によっては見つけやすい場合もあります。
成虫が葉についている場合は、土に卵を産む可能性が高いので、かならず捕まえて捕殺しましょう。
手で捕殺するのが苦手な場合には、農業用の殺虫剤などを使用しても良いでしょう。
殺虫剤としては、コメツキムシに有効な殺虫剤なども販売されているので、注意書きをよく読んで使うことをおすすめします。
ペットボトルトラップなども活用しても良いでしょう。
簡単に作ることができ、さわらずに成虫を捕獲することができます。
サツマイモの害虫対策方法とは
サツマイモの害虫として、ハリガネムシの害虫対策方法について解説していきます。ハリガネムシなどの土壌害虫は、見つけるのがなかなか難しいので、捕殺には限界があります。
効果的にハリガネムシの害虫対策を行うには、薬剤を使っていくのが良いでしょう。
ハリガネムシに有効な薬剤としては、さまざまなものがありますが、オルトラン粒剤やダイアノジン粒剤、そして土壌燻煙剤などを使用すると効果的です。
ただし土壌燻煙は、ただ薬剤をまくだけではないので、専門家にお願いするなど良く調べてから行うことをおすすめします。
サツマイモの苗を植える際に、苗の周囲のダイアノジン粒剤を散布し土を良く耕したのちに、苗を植えると良いでしょう。
苗を植えた後でも、苗の周囲にダイアノジン粒剤を散布し、スコップなどで土を良く耕しても効果は期待できます。
他の対策としては、サツマイモの連作を避け、ハリガネムシ被害の少ない作物との輪作を行うことをおすすめします。
そば、なたね、豆類、ごぼう、なす、キュウリなどをサツマイモと輪作するとハリガネムシの被害を軽減することができます。
また雑草が多いとハリガネムシ被害が多くなるといわれています。
畑のまわりの雑草もこまめに取るようにしましょう。
まとめ
1.サツマイモの害虫ハリガネムシの害虫駆除や害虫対策は?
サツマイモは、味もおいしく育てやすく人気がありますが、害虫には気をつける必要があります。
サツマイモの害虫の一つである、ハリガネムシの駆除方法や、害虫対策方法などについて解説します。
2.サツマイモの害虫ハリガネムシとは
ハリガネムシは、マルクビコメツキムシやクロクシコメツキムシといった甲虫の幼虫の総称で、一見ハリガネのようにも見えます。
幼虫は土壌害虫と呼ばれ、サツマイモを食害し1mm程度の穴をあけ農家からも嫌われています。
3.サツマイモの害虫駆除方法とは
サツマイモの害虫であるハリガネムシの駆除方法は、基本的には捕殺です。
イモムシなどに比べ小さく見つけにくいですが、畑を耕す際に丹念にさがして捕殺しましょう。
4.サツマイモの害虫対策方法は
ハリガネムシの害虫対策方法は、薬剤を効果的に使用しましょう。
オルトラン粒剤やダイアノジン粒剤を、苗を植える際に散布し、良く耕しておくと、ハリガネムシに効果が期待できます。
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