さつまいもの斑点病、対策方法や薬は何を使えばいいの?

スポンサーリンク
さつまいもさつまいも

ゴールデンウィークから6月いっぱいは、さつまいもの苗の定植に向いた季節です。

 

施肥も最低限で良く、味も良いさつまいもは、じゃがいもなどと並んで、家庭菜園やプランターなどでも良く栽培される人気の野菜です。

 

 

育てやすいのも人気のさつまいもですが、気をつけなければならない害虫や病気もあります。

 

 

その一つが斑点病です。

斑点病は、黒斑病などとも呼ばれており、やっかいな病気の一つです。

 

 

さつまいもの斑点病とはどのような病気なのか、斑点病の対策方法や、どのような薬が有効なのかについて解説していきます。

 

 

スポンサーリンク

さつまいもの斑点病とは

さつまいもの斑点病とはどのような病気なのでしょうか。

さつまいもの斑点病とは、さつまいもの表面が2センチから3センチくらいの大きさで黒く変色し、内部まで浸透していく病気です。

 

 

内部まで入っていくと、腐り始め中心部にはカビが発生してしまうこともあります。

 

 

その色合いから斑点病の他に、黒斑病や褐斑病などとも呼ばれています。

原因は、土中に存在するカビ菌の一種であるセラトシスティス菌によるものであることが知られています。

 

 

さつまいもの他に玉ねぎや、梨などにも感染し被害をもたらす病原菌の一種です。

 

 

さつまいもの病気でよく似た症状として黒あざ病がありますが、黒あざ病は、表面のみが変色するのに対し、斑点病は内部まで進行するので、被害が大きいのが特徴となっています。

 

 

感染経路としては、もともと感染していた種イモや苗から来るもののほかに、もともと土壌中にいた菌が、ハリガネムシやコガネムシの幼虫、ねずみなどの食害による傷から感染する場合があります。

 

 

苗に感染した場合には、定植後の苗の下の方が黄変したり、茎に黒い斑点が生じたりします。

 

 

また収穫したさつまいもに感染していた場合には、貯蔵中に病変が広がってしまうこともあります。

 

 

斑点病自体は、人に感染するような病気ではないのですが、斑点病に強く侵されている場合には、さつまいも自体が毒素を作り出している場合があるので食べない方が良いでしょう。

 

 

スポンサーリンク

さつまいもの斑点病対策は

さつまいもの斑点病対策について解説していきます。

黒斑病の原因となる菌は土壌中に比較的多くみられる菌なので、対策は丁寧に行いましょう。

害虫の食害による傷からの感染対策としては、徹底した害虫対策が必要です。

 

ハリガネムシやコガネムシの幼虫対策としては、成虫の捕殺のほかに、定植前に土の中の幼虫を徹底的に取り除きましょう。

害虫やネズミ対策には、マルチングも有効です。

マルチングは雑草対策にもなるので、積極的に取り入れても良いでしょう。

定植時に散布する殺虫剤の使用や、畑周辺の雑草取り、また成虫が来ないような防虫ネットなども効果があります。

連作を続けると斑点病の原因となる菌も土中に多くなる傾向になるので、連作は避けた方が無難です。

イネ科の植物と輪作すると、菌の増加を抑えることができ、斑点病の予防に効果があります。

さつまいもと、生育時期が似ているものとして、トウモロコシもあるので、トウモロコシとの輪作もおすすめです。

斑点病が発生した畑で収穫されたさつまいもを種イモとして使用したり、苗を使用したりすると斑点病が発生する可能性が高いので避けるようにしましょう。

薬剤を使用しない対策としては、種イモや苗を47度から48度のお湯で消毒する方法があります。

種イモは丸ごと40分、苗は根元10センチくらいを15分程度お湯につけると、斑点病の病原菌の殺菌をすることができます。

専用の装置が必要ですが、収穫後のさつまいもの斑点病対策として、キュアリングも知られています。

キュアリングとは、温度33度、湿度90~95%の環境で100時間保管すると、さつまいもの傷口にコルク層ができ、傷口がふさがることによる斑点病対策です。

 

 

スポンサーリンク

斑点病の薬とは

斑点病に、効果のある薬について解説していきます。

さつまいもの斑点病に効果のある農薬の一つは、GFベンレート水和剤です。

GFベンレート水和剤は、殺菌効果があり斑点病の他にも多くの病気に効果があることが知られています。

浸透移行作用により、斑点病の菌がさつまいもに入ってくるのを防ぎ、またさつまいもに入ってきた菌を駆除するなど効果は抜群の薬剤です。

使用法は、苗の状態、苗を植え付ける前、苗を植え付けた後にも効果があるのでおすすめです。

 

使い方について解説していきます。

苗の状態の場合には、規定濃度に希釈したGFベンレート水和剤に苗の根元部分(切り口)を規定時間つけておきます。

苗の根元部分(切り口)部分に斑点病の病原菌が付着していても殺菌することが可能です。

苗を植え付ける際には、植え付ける場所にGFベンレート水和剤を散布しておくことで、斑点病の発生を抑えることができます。

また定植したあとにも苗の周りにGFベンレート水和剤を散布すると、斑点病の発生を抑えることができます。

散布する際の濃度や、散布できる回数は説明書に記載してあるので、多く散布することのないように注意しましょう。

薬害のもとになってしまう可能性があります。

 

スポンサーリンク

まとめ

1.さつまいもの斑点病、対策方法や薬は何を使えばいいの?

さつまいもは比較的育てやすい野菜ですが、注意しなければならない病気があります。

 

 

さつまいもの病気の一つである、斑点病対策や、効果的な薬について解説していきます。

 

 

2.さつまいもの斑点病とは

さつまいもの斑点病とは、さつまいもの表面が黒く変色し、内部まで浸透していく病気です。

 

 

原因は、土中に存在するカビ菌の一種であるセラトシスティス菌によるものであることが知られています。

 

 

3.さつまいもの斑点病対策は

さつまいもの斑点病対策は、害虫などの食害を減らすこと、連作を避け輪作をすること、感染した種イモや苗を用いないこと、種イモや苗のお湯での殺菌などがあげられます。

 

 

4.斑点病の薬とは

斑点病の薬としてはGFベンレート水和剤が効果的です。

苗の状態での殺菌、植え付け前、植え付けた後の散布などで、斑点病を効果的に抑えることができます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました