家庭菜園の中でも育てやすく、人気な野菜のトマト。
自分でもトマトを育て始めたとき、葉っぱに白い筋模様の跡が付いていたら、不安になりますよね。
この原因を調べると、ハモグリバエの幼虫の仕業だとわかります。
ハモグリバエからすぐにでもトマトを守ってあげたいけど、
・ハモグリバエを駆除するにはどうすればいいの?
・トマトのハモグリバエに効く農薬はなんだろう?
・ハモグリバエの対処はどうすればいいの?
そんな疑問にお答えします。
ハモグリバエの幼虫による食害が進むと、葉の光合成ができなくなります。
トマトの生育不良に繋がりますが、しっかり対応すれば元気に成長してくれます。
この記事を参考に早めの対策を取って、美味しいトマトを育てていきましょう。
トマトのハモグリバエを駆除しよう!
トマトのハモグリバエを駆除する方法は
・直接幼虫を潰す方法
・葉ごと摘み取る方法
以上の2点が主に挙げられます。
まず、直接幼虫を潰す方法ですが、ハモグリバエの幼虫は直径2、3ミリ程度の大きさで、葉の中に潜り込んでいるので外からは見えません。
ですので白い筋模様の部分を押しつぶしていったときに、幼虫を潰すとプチッとした感触がわかります。
とはいえ虫を潰すのに抵抗がある人も多いでしょう。
幼虫を見るのも苦手だという人もいると思いますし、手袋をつけて潰したとしても感触は伝わるので、無理せずもう一つの方法をおすすめします。
次に、被害のある葉ごと摘み取る方法ですが、こちらは抵抗なくできるでしょう。
やり方としては、葉が茎から出る根元部分から切るようにします。
根元ではなく葉の途中部分で切ってしまうと、そこから病気が発生しやすくなってしまうので注意しましょう。
葉はたくさん切ってしまうと十分な光合成ができなくなってしまいます。
実ができているほどまで育っていれば、1度に3箇所程度までは切っても問題ありません。
葉が茂っている場合には、わざと葉を切って十分な光を取り込めるようにするくらいなので、あまり心配せずに切っても大丈夫です。
しかし、苗がまだ十分に育っていなくて葉の枚数が少ない場合には、葉を切って減らすことができないので、直接幼虫を駆除しましょう。
ハモグリバエがトマトに…農薬はどれを使おう?
農薬はとても多くの種類があって、どれを選べば良いか悩むと思いますが、実はハモグリバエに適用する農薬は限られています。
その中でも特に高い効果が期待できる農薬を3つご紹介します。
・住友化学 ダントツ粒剤 1kg
・日農 モスピラン粒剤 1kg
・シンジェンタ アファーム乳剤 100ml
住友化学のダントツ粒剤は粒状の農薬で、土に混ぜて使用します。
苗を植えるタイミングから使用できるので、予防策としても使えます。
使う量は1株に対して1g(指で1つまみした程度の量)で、育て終えるまでに4回使用できます。
トマトを守るためにたくさん使いたくなってしまいますが、決められた使用量を超えてしまうと枯れることもあるので、注意しましょう。
日農のモスピラン粒剤もダントツ粒剤と同じく粒状の農薬で、土に撒いて使用します。
使用量も同じで、1回に1gで4回まで使用できます。
シンジェンタのアファーム乳剤は液状の農薬で、水で希釈して使用します。
2000倍まで希釈して使用するので、霧吹きの容器に1度希釈したものを作ってから使用していくと良いでしょう。
こちらも総使用回数は決まっていて、5回までが上限となっています。
この3つの農薬はどれも浸透性に優れていてハモグリバエにも効果が高く、1回の使用で1ヶ月程度効果が持続するので重宝します。
農薬と聞くと人体への影響を心配するかもしれませんが、一般的に農薬として販売されているものは農林水産省の認可を受けています。
使用方法を守れば人体への影響はないと国から認められているものなので、安心して使用しましょう。
トマトのハモグリバエに対処するには
ハモグリバエを駆除できたとしても、再び被害に遭う可能性は高いし、毎日心配になりますよね。
そこでハモグリバエの対策として、2つの予防策をご紹介します。
・防虫ネットを使用する
・黄色い粘着板を設置する
1つ目の防虫ネットを使用する方法ですが、苗全体をネットで覆って害虫の侵入を防ぎます。
ハモグリバエは小さなハエなので目合い0.6ミリ程度のネットがオススメです。
私自身、防虫ネットはよく使用するのですが、中の野菜の様子が若干見えにくくなってしまうというデメリットはあります。
せっかく家庭菜園で愛情込めて育てているので、野菜の成長ははっきりと見ていきたいですよね。
トマトの苗はぐんぐん成長していくので、あらかじめ大きめのネットを使用するか、途中で大きいものに変える必要があることも注意点です。
とはいえ、ネットで完全に覆っておけば、安全に育てていけるので、安心感は一番高い方法になります。
2つ目の黄色い粘着板を使用する方法ですが、実はハモグリバエは黄色に集まる習性があります。
黄色の粘着板をトマトの近くに設置することで、ハモグリバエがそちらに導かれて粘着部分にくっつくという仕掛けです。
このような黄色い粘着板やシートは害虫対策として販売されています。
お手軽に設置できますし、トマトにも影響がないので、使用してみる価値はあります。
まとめ
ハモグリバエによる筋模様の跡を発見したら、まずは被害部分を摘み取って駆除することをおすすめします。
対策として農薬を使用するのが一般的な方法ですが、ハモグリバエに対して効果が得られない農薬もあるので、今回ご紹介した3点の中から選んでみてください。
先ほどもご説明しましたが、農薬を使用することは使用方法を守れば人体の影響はありませんので、安心して使用してください。
ハモグリバエには防虫ネットと黄色い粘着板が有効です。
どちらも多少のコストはかかりますが、せっかく育てているトマトのためにも、しっかり守ってあげましょう。
自分で育てた採れたて野菜の味は格別の味です。
ハモグリバエの対策をしっかりとって、たくさんの立派なトマトを収穫していきましょう。
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