ハモグリバエ駆除は無農薬なら重曹?対策はコンパニオンプランツで?

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ハモグリバエ病害虫

色々な野菜の葉を食害するハモグリバエは厄介な害虫です。

体調は2ミリほどと小さく、孵化した幼虫が葉の中にもぐりこみ、

葉の中を食べ進んでゆきます。

これを駆除するのは大変で、

何とかできないものかと思案に暮れることも多いと思います。

特に家庭菜園では無農薬で安心な野菜を食べたいと願うもの。

そこで、農薬を使わずに身近にある重曹でハモグリバエの対策をしてみましょう。

あわせて、ハモグリバエを寄せ付けないコンパニオンプランもご紹介します。

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ハモグリバエ駆除を無農薬でやるには

大根が育ってきたある日、葉をよく見ると、白い線のような模様があらわれていた。

ハモグリバエの食害です。

ハモグリバエの成虫は体長2ミリほどのハエで、

雌の成虫が腹部の産卵管で葉に穴をあけ、卵を産み付けます。

そこで孵化した幼虫は薄い葉の中にもぐって食害します。

そのため、幼虫の食害あとが白いペンで線を描いたように

くねくねとした模様が浮かぶのが特徴です。

根菜類や果菜類などでは、葉に多少の食害があっても、

食用部分には影響がありませんが、大規模に発生した場合や、

生育初期に発生した場合、光合成が阻害され、栄養がいきわたらず、

野菜が育ちません。

また、葉菜類では食用部分に直接の食害が及ぶため、致命的なものとなります。

ハモグリバエの駆除で確実な方法は、まず、見つけたら食害されている葉を切りとります。

あるいは、幼虫がまだ葉の中にいる場合、よく見ると葉が膨らんでいるところがあります。

日に透かして見ると食害している幼虫を観察することができますが、

その幼虫を葉ごと指ではさんでつぶします。

家庭菜園では大規模に栽培するわけではありませんので、

このように物理的に駆除するのが有効です。

これですと、無農薬の野菜を美味しくいただくことができます。

駆除が終わったら、防虫ネットをかけてハモグリバエから野菜を守りましょう。

ちょっと、原始的な方法でしょうか。

とはいえ、「虫をつぶすのは気持ち悪い」という声が聞こえてきそうで、

そんな方には重曹をお勧めします。

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ハモグリバエ駆除を重曹でやるには

ハモグリバエの駆除には物理的な方法のほかに、薬剤を使った方法があります。

薬剤といっても身近にある重曹です。

食用のものでも掃除用のものでもかまいません。

水に混ぜてスプレーで吹きかけるだけ。

500ミリリットルに対して小さじ1の割合で混ぜて使います。

濃くしすぎると葉の変色を招いてしまうので注意しましょう。

害虫に重曹を混ぜた水をスプレーし、窒息させて駆除します。

ハモグリバエのほかにもアブラムシ、ハダニに、

また、病気では灰色かび病、うどんこ病にも効果があります。

ただ、ハモグリバエの場合、成虫が見えている状態で

スプレーしなければ効果がありませんので、

葉の中にもぐりこんでいる幼虫には、残念ながら効果がありません。

先ほど言った様な注意点はあるのですが、実は重曹というものが駆除だけではなく、

大根にとって成長メリットもあるのです。

『現代農業』20109月号(農文協)によると、

少量の重曹を水に溶かして大根や蕪にかけると、

生育が早く、大きさも通常の1.5倍になるという報告が載っています。

重曹は化学的に呼ぶと炭酸水素ナトリウムですが、水に溶けると

ナトリウムイオンと炭酸水素イオンに分かれます。

この炭酸水素イオンが葉に付着してそのまま吸収されるか、

炭酸ガスとして吸収され、光合成が促進されるのではないかというのです。

試してみる価値はあるかもしれません。

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ハモグリバエ対策出来るコンパニオンプランツとは

ハモグリバエの被害を避ける対策として

コンパニオンプランツを一緒に育てて、ハモグリバエを遠ざける方法があります。

植える野菜によって利点の違いがありますが、

一方の野菜が病害虫を阻害する物質をだし、

もう一方の野菜の病害虫を防ぐ組みあわせや、

お互いが栄養を補い合う組み合わせなどがあり、

「共栄作物」と呼ばれることもあります。

大根などのアブラナ科の野菜に有効なものとしてはナスタチウムがあります。

アブラムシやコナジラミの忌避として活用されることの多いナスタ

チウムですが、ハモグリバエにも活用できます。

実はナスタチウムには、虫を呼び込む性質があり、

ハダニやハモグリバエが寄生しやすい作物です。

混植している野菜に被害が及ぶのではと懸念される方もいらっしゃると思いますが、

ナスタチウムと大根などのアブラナ科の野菜を一緒に植えると、

ハモグリバエはナスタチウムに寄生し、大根に寄生しなくなります

(「大根なんかには目もくれない」とでもいいましょうか)。

結果的に大根がハモグリバエから守られる形になるわけです。

これでは「共栄」関係になりませんが、

害虫を引き受ける組み合わせのコンパニオンプランツというのもあるので、

野菜作りは奥の深いものだと思います。

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まとめ

ハモグリバエという厄介な害虫を駆除して、

無農薬で安心な野菜を作るやり方がわかりましたでしょうか。

大きく3点にまとめてみます。

まず、物理的に苦情する方法としては、食害されている葉を切りとる、

または、葉の中にいる幼虫を指ではさんでつぶす。

そして、身近にある重曹を少量、水に混ぜ、スプレーで吹きかけて窒息させる。

これには意外な効果があって、大根の成長が促進される。

さらに別の対策としては、

コンパニオンプランツとして有効なナスタチウムを一緒に植え、

ナスタチウムにハモグリバエを引き受けさせる。

以上がハモグリバエ対策の概要です。

すべての方法を行う必要はありませんが、被害の出方によって、

試してみてはいかがでしょうか。

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