家庭菜園でじゃがいもを育てていると、段々大きくなってきた葉や茎が、急にしおれてくることがあります。
よく見ると根元が、何かに噛み切られていることがあります。犯人はネキリムシが、考えられます。
ネキリムシは、じゃがいもだけではなく、他の農作も被害を与える厄介な害虫です。
トマトやナスなどの苗の根元が、噛み切られることが多くあります。植えたばかりの野菜の苗を、噛み切られるのはショックです。
もちろんじゃがいもも、新芽を噛み切られ、その被害は黙っていると、他のじゃがいもにも、広がってしまいます。
春に一番最初に育てるじゃがいもで、ネキリムシを防いでいかないと、他の野菜にも被害が出てしまいます。早い段階で、対策しなければなりません。
このネキリムシを、どうやって駆除していけばいいのか。予防方法はあるのかを、見ていきましょう。
じゃがいもの害虫で茎を倒す虫は
じゃがいもの害虫で、茎を倒してくるのは、ネキリムシです。ネキリムシといっても、そのような虫がいるわけではなく、カブラヤガ、タマナヤガなどの幼虫をネキリムシと呼びます。
カブラヤガ、タマナヤガは蛾の種類です。畑を耕していると、3㎝くらいの、茶色のイモムシを見たことがある人も、いるでしょう。
このネキリムシほ呼ばれる幼虫が、野菜の茎を噛み切っていきます。
ネキリムシと言っても、根ではなく地表ギリギリの茎を噛み切ります。
じゃがいもの茎やトマトの苗など、結構太い茎を噛み切ることができます。
根元を切られた野菜は、そこで枯れてしまいます。ネキリムシは土の中に隠れていますので、見つけるのが大変です。
おまけに夜に行動するので、余計見つけることが難しい害虫です。目で見てもすぐわかる大きさなのですが、昼は土の中で隠れています。
朝になって、じゃがいもの茎が切り倒されていることに、初めて気がつきます。
ネキリムシを駆除しないと、次々とじゃがいもが被害を受けていきます。夜に活動するネキリムシに対策はあるのでしょうか。
ジャガイモの害虫の駆除方法は
それでは、ジャガイモの害虫、ネキリムシの駆除方法は、どうすればいいのでしょう。
一番簡単で、効果的な駆除方法は、薬剤を使用することです。ネキリムシ以外の害虫も、駆除できる薬剤が各種発売されています。
よく使用されるのが「家庭園芸用サンケイダイアジノン粒剤」や、
「サンケイデナポン5%ベイト」です。
これらの薬剤は、ホームセンターなどで販売されており、簡単に購入できます。
使い方も簡単で、粒状やペレット状になっていますので、ジャガイモの根元に撒くだけです。
「家庭園芸用サンケイダイアジノン粒剤」は、ジャガイモを植える畑を耕すときに、一緒に土に混ぜると予防効果もあります。
「サンケイデナポン5%ベイト」は、ネキリムシがこの薬剤を食べて退治していきます。
どちらも安全ですので、安心して使用できる薬剤です。ジャガイモに直接、薬剤を掛けることもないので、その点も安心できます。
ジャガイモ以外の畑を耕していて、ネキリムシがいた場合は、必ず駆除することも必要です。
幼虫から成虫になって、野菜に卵を産み付け、さらに広がっていくこともあります。
ジャガイモの病害虫予防方法は
ジャガイモの病害虫、ネキリムシの予防方法も、薬剤を使用するのが、効果的です。
先ほど紹介した「家庭園芸用サンケイダイアジノン粒剤」を、ジャガイモの畑を作るときに、土と一緒に混ぜ込んでおくと、ネキリムシ以外も害虫を防ぐことができます。
ジャガイモは種イモを植えたから、収穫までが早いので、一度の利用で効果は続きます。
土の中の害虫は、なかなか見つけにくいので、薬剤を使って対策することが効果的です。
薬剤に抵抗がある人におすすめするのが、ジャガイモの根元に卵の殻を、敷き詰めることです。
ネキリムシは土から出てきて、茎の根元を切っていきます。そのため、根元に近づけない方法として、卵の殻を使います。
手間がかかりますが、効果はあります。卵の殻であれば、ジャガイモ収穫後に、そのまま土を一緒に耕せば、カルシウムとなります。
この方法は、ジャガイモ以外でも活用できます。たくさんジャガイモや他の野菜を植える方には、むいていませんが、試してみるのも面白いです。
トイレットペーパーの芯で、ジャガイモの根元を、ぐるりと囲む方法もあります。
芯を5㎝くらいに切って、土に3㎝くらい埋め込んでいくと、ネキリムシはジャガイモに近づけません。
トイレットペーパーの芯は、紙ですので畑に残っても分解されていきます。
これらの方法は、ジャガイモの新芽が土から出て、すぐに行う必要があります。
まとめ
じゃがいもの害虫のネキリムシの、駆除方法や予防方法を見てきました。
薬剤を使うのが、一番効果的ですが、無農薬で栽培してみたい方は、卵の殻を使ってみるのもいいでしょう。
使用する卵の殻は、綺麗に洗ったものを使ってください。白身などがついていると、カビが生えたりして、かえってよくありません。
ネキリムシは、じゃがいも自体を食べることもありますので、地表だけではなく、土の中の予防も大切です。
根元に土を寄せる時など、ネキリムシを見つけたら、すぐに捕まえて下さい。
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