春はじゃがいものタネ芋を植えるのに適した季節です。
寒い冬から、暖かくなって、じゃがいものタネ芋を植えることで春を感じる人も多いのではないでしょうか。
じゃがいもは、畑で植えるほかに、プランターでも簡単に育てることができる野菜です。
最近は、プランター用に数個単位でタネ芋も販売されているので、挑戦してみてはいかがでしょうか。
じゃがいもを育てる上で大切な作業の一つに増し土があります。
聞いたことがある人も多いと思いますが、どのような作業なのか、知らない人も多いかと思います。
増し土とはどのようなものなのか、やり方、タイミングなどについて解説していきます。
じゃがいもの増し土とは
じゃがいもの増し土とは、じゃがいもの生長にしたがって、株まわりに土を増していく作業のことを言います。
じゃがいものタネ芋を植えると、タネ芋から芽が生長し、茎から根やストロンというわき芽(地下茎)がでてきます。
じゃがいもはこのストロンが肥大化してできたものなのです。
一般的に、野菜の種を植えると、タネが発芽し、根は地中に伸びていくものですが、ジャガイモの場合は少し異なります。
じゃがいもは、タネ芋から出た茎は上に伸びますが、その際にストロンは茎から主に横方向に伸びていきます。
このため、じゃがいもは、タネ芋の上の方にどんどん生長してくることになります。
増し土とは、じゃがいもの茎の生長にしたがって上の方にできてくるじゃがいもに土をかけていく作業のことなのです。
じゃがいもは、ストロンが塊状に大きくなったものですが、ストロンとは地下茎なので、日光に当たると光合成をし、ソラニンという毒が生成されます。
ソラニンは、食べると食中毒を起こすので、じゃがいもに日光が当たらないようにする必要があります。
ここで、それなら最初からタネ芋を深く植えておけばよいのでは、良いのではという疑問が生まれてくるかもしれません。
そうすると、じゃがいもに肥料を与えられるのが、じゃがいものタネ芋を植える際の元肥だけになってしまうので、十分な施肥ができなくなってしまいます。
増し土は、じゃがいもの緑化対策や、効率的な施肥にとってとても大切な作業なのです。
じゃがいもをプランターで育てる場合の増し土のやり方
じゃがいもをプランターで育てる場合の増し土のやり方について解説していきます。
増し土とは、じゃがいもの生長にしたがって、株まわりや周辺に土を増していく事だとご説明しました。
増し土は土寄せとも呼ぶこともあります。
畑などでじゃがいもを育てる場合には、じゃがいもの株に周りから土を寄せてくるので、土寄せと呼ぶのかもしれません。
いずれにしても株周りに土を盛っていく作業であることに変わりはありません。
増し土の前に、プランターでじゃがいもを育てる場合のじゃがいもの植え方についておさらいしておきます。
じゃがいもは、タネ芋から上に向かって生長していく作物なので、プランターは大きめのものが必要です。
深さは30cm以上、望ましくは45cm程度あると良いでしょう。
縦30cm、横30cm程度にタネ芋1個が目安となります。
プランタ-の1/3程度に土を入れたら、じゃがいもを置き、じゃがいもの下か、周りに肥料をまきます。
土はじゃがいもの上に5cm程度かぶせておくと良いでしょう。
土をかぶせたら、水をたっぷりかけておきましょう。
増し土は、タネ芋から芽が出てある程度生長してきた段階から生長にともなって行っていきます。
増し土を何回も行う必要はないのですが、肥料の効き具合と作業効率も考えると2回程度で良いでしょう。
増し土に使う土は、タネ芋を植えるのに用いた土と同じものでも大丈夫です。
増し土の際に、施肥を行うのですが、肥料は即効性の高い化成肥料がおすすめです。
ホームセンターなどには、最初から肥料分を含んだものも販売されているので、肥料分含んだものを使う場合には、施肥は不要です。
じゃがいもの増し土のタイミングとは
じゃがいもの増し土のタイミングについて解説していきます。
じゃがいもの増し土のタイミングは、期間でいうと、タネ芋を植えてから1月目と2月目がおすすめです。
じゃがいもの増し土は、じゃがいもの芽の生長にともなって行います。
言いかえると、タネ芋の上に順次できていくじゃがいもが土の表面から出ないように、土を増していく作業です。
適切なタイミングで増し土や施肥を行うことで肥料分を十分にいきわたらせることができ、かつじゃがいもの緑化を防止することができます。
じゃがいもの増し土のタイミングの1回目は芽かきの時です。
じゃがいもは、タネ芋を植えてから、3週間程度で芽が出て、概ね1月程度で芽かきに良いタイミングを迎えます。
大きさを目安にする場合には、芽の高さが10cmから15cm程度になったときです。必要な本数の芽を残して芽かきを行いますが、芽かきが終わったら、株まわりに追肥を行い増し土をしましょう。
増し土は、プランターの高さの2/3程度まで土で埋まるようにします。
2回目の増し土のタイミングは、タネ芋を植えてから2か月目くらいです。
このころになると、じゃがいもにつぼみがつきはじめます。
土の下では、タネ芋が肥大化してきており、増し土を行わないと、タネ芋が土から出てきてしまうかもしれません。
追肥を行ったらその上から、増し土を行います。
増し土の量は、プランターから土がこぼれない程度、プランターの縁から2cm程度まで土をいれます。
追肥を行う際は、あらかじめ土に肥料を混ぜておくと、肥料の馴染みが良くおすすめです。
まとめ
1)じゃがいもの増し土、プランターで育てる場合!タイミングはいつ?
じゃがいもを育てる大切な作業の一つに増し土があります。
プランターで育てる場合の、増し土のやり方や、タイミングについて解説していきます。
2)じゃがいもの増し土とは
じゃがいもの増し土とは、生長に従って、タネ芋から上に出来ていくじゃがいもが緑化しないため、またタイミングよく施肥を行うための作業です。
3)じゃがいもをプランターで育てる場合の増し土のやり方
じゃがいもをプランターで育てる場合の、増し土のやり方は、ジャガイモの芽の生長に合わせて行います。
じゃがいもを植えるプランターは十分に大きなものを用意し、
底の方に土と肥料を入れたら、じゃがいもを置き土を5cm程度かぶせます。
じゃがいもの芽が出てきたらタイミングよく増し土を行います。
増し土に使う土は、タネ芋を植えた土と同じものが良いでしょう。
4)じゃがいもの増し土のタイミングとは
じゃがいもの増し土のタイミングは、タネ芋を植えてから概ね1月目と2月目になります。
1月目は芽かきのタイミングとなるので、芽かきを行ったら施肥と増し土を行います。
2回目のタイミングは、タネ芋を植えてから2月目で、つぼみのつく時期です。
増し土とともに施肥を行いましょう。
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