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きゅうりは夏に収穫する野菜として人気があり、家庭菜園の定番と言えます。
時期になると、複数の種類のきゅうりの苗や、種がホームセンターなどで販売され、多くの方が栽培を楽しんでいます。
きゅうりの栽培に適した時期は気温も高く、湿気も多いので様々な病気に加え害虫も多く発生します。
きゅうりのネキリムシは、気をつけなければならない害虫の一つです。
きゅうりのネキリムシとはどのような害虫なのか、きゅうりのネキリムシに効く農薬やネキリムシの対策方法について解説していきます。
きゅうりにつくネキリムシとは
きゅうりのネキリムシとはどういった害虫となるのかについて解説していきます。
ネキリムシとは、特定の昆虫のことを示しているわけではなく、ある種の蛾の幼虫のことをネキリムシと呼んでいるのです。
蛾の名前はカブヤラガやタマヤナガで、幼虫の時期に起こす食害が、野菜などの植物の根を切ったようになることからネキリムシと呼ばれています。
ただし実際は、きゅうりなどの野菜の根を切るわけではなく、野菜の茎の根に近い部分を食害することで、あたかの根を切ったように見えることからこの名前で呼ばれています。
特にネキリムシの食害は、きゅうりが小さい苗の時期に発生し、切られた苗はその後生長できず枯れてしまうことから、被害が大きくなってしまいます。
ネキリムシは、きゅうり特有の害虫というわけではなく、かぼちゃ、タマネギ、サツマイモ、ジャガイモ、エンドウにキャベツなども被害にあうことがあります。
特にネキリムシの被害が特徴的なところとしては、他の害虫のように、少しずつ野菜を食害するのではなく、前日まで順調に育っていた野菜が、突然倒れ枯れてしまうことにあります。
ネキリムシは昼間ではなく、夜間に活動するので、見つけるのが難しいのも、被害拡大の要因の一つと言えます。
ネキリムシに効く農薬は
ネキリムシ退治に効果の高い農薬を3つご紹介します。
参考にしてみてください。
【家庭園芸用オルトラン粒剤】
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家庭園芸用オルトラン粒剤は、きゅうりの根元にばらまくだけで効果を発揮する農薬で、使いやすくおすすめです。
ばらまかれた薬剤は、きゅうりの根から吸収され、きゅうりにいきわたる浸透移行性を持っており、ネキリムシを退治します。
長い間効果が続くことから、定植時に一度まくだけで良いのもおすすめする理由となります。
ネキリムシなどの食害害虫に加え、アブラムシといった吸汁性の害虫にも効果があります。
【ネキリベイト】
ネキリベイトはその名の通り、ネキリムシ類に特化した農薬の一つです。
ネキリベイトをきゅうりの株元に散布しておくと、ネキリムシをおびき出して、食べさせることで退治できます。
その効果はとても早く、定植後のキュウリに加え、発芽した直後の苗もネキリムシから守ってくれます。
【家庭園芸用サンケイダイアジノン粒剤】
家庭園芸用サンケイダイアジノン粒剤は定植時や種をまく際に土に混ぜ込んで使用するタイプの殺虫剤です。
薬剤にネキリムシが触れることで、ネキリムシを退治できるほか、薬剤から発するガスによっても退治できるベーパーアクションが特徴です。
予防効果は長く、コガネムシの幼虫の場合で、3週間から4週間の間食害から守ってくれます。
ネキリムシ対策とは
農薬を使用しないで効果的にネキリムシからの被害を低減する対策について解説していきます。
害虫対策の基本はネキリムシに限らず捕殺です。
ただしネキリムシの活動時期は夜間なので、見つけるのは難しいところです。
きゅうりの苗がネキリムシの被害にあっていたら、きゅうりの苗の周囲を手などで掘ってみましょう。
ネキリムシはあまり深いところには潜んでおらずせいぜい5cm程度なので、手で掘ることが可能です。
ネキリムシを見つけたら捕殺しましょう。
ネキリムシはきゅうりの苗のすぐ近くにいない場合もあるので、広めに探索することをおすすめします。
イモムシのネキリムシを手でつかむのが嫌な場合は、スコップや、ピンセットなどを使っても良いでしょう。
ネキリムシの成虫であるカブラヤガやタマヤナガが産卵できなくするのも対策の一つです。
きゅうりの苗が小さなうちは、防虫ネットなどを張ることで、成虫が産卵できなくすることができます。
防虫ネットはネキリムシ以外の害虫にも効果的に使うことができます。
きゅうりの苗を定植する際に、マルチングをもちいると、ネキリムシが地表に出てこれなくなるので、ネキリムシ対策とすることができます。
ネキリムシはきゅうりだけを狙って来るわけではなく、雑草などを食害することがあります。
きゅうりのまわりの雑草を刈り取っておくと、ネキリムシが寄ってこなくなり、ネキリムシの被害を低減することができます。
まとめ
1.きゅうりのネキリムシに効く農薬や対策方法とは?
きゅうりのネキリムシとはどのような害虫なのか、きゅうりのネキリムシに効く農薬やネキリムシの対策方法について解説していきます。
2.きゅうりにつくネキリムシとは
きゅうりのネキリムシとは、カブヤラガやタマヤナガの幼虫のことで、食害により植物の根を切ったように見えることからネキリムシと呼ばれています。
ネキリムシは夜間に活動し、前日まで順調に育っていた苗が突然倒れ枯れてしまうという被害を発生させます。
3.ネキリムシに効く農薬は
家庭園芸用オルトラン粒剤は、きゅうりの根元にばらまくだけで効果を発揮する農薬で、使いやすくおすすめです。
浸透移行性があり長い間効果が持続する他、アブラムシなどの害虫にも効果があります。
ネキリベイトは、きゅうりの株元に散布しておくだけで、ネキリムシをおびきだし退治します。
家庭園芸用サンケイダイアジノン粒剤は、土の中に混ぜ込んで使用する農薬で、農薬への接触やベーパーアクションによってネキリムシを退治します。
4.ネキリムシ対策とは
ネキリムシ対策としては、捕殺、防虫ネット、マルチング、雑草の管理などがあげられます。
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