きゅうりは、ウリ科の野菜の一つですが、育てやすく、植えておくと次から次へとなるので、家庭菜園でも人気のある野菜となっています。
プランター栽培も可能なので、集合住宅でも育てることができるのも、栽培する方が多い一つの要因です。
きゅうりの害虫として気をつけなければならないものの一つにアブラムシがあります。
きゅうりにアブラムシが大量に発生した場合の対処法など、そして農薬として効果の高いオルトランやスミチオンなどについて解説していきます。
参考にしていただき、おいしいきゅうり栽培に挑戦してみてください。
きゅうりにアブラムシが大量発生したら
きゅうりにつくアブラムシは害虫としてよく知られており、対応が遅れると大量発生し、多くの被害をきゅうりにもたらします。
アブラムシはきゅうりの他に、多くの花卉や野菜などにも被害をもたらす害虫として知られています。
アブラムシの発生時期はおおむね3月から11月の間ですが、とにかく繁殖力が強いため次から次へと増えていくのが特徴です。
アブラムシは吸汁性の害虫として知られており、きゅうりの葉や実に針を差し込みきゅうりの汁を吸うことで、被害をもたらすのです。
数が少ないうちは良いのですが、大量発生すると、きゅうりが枯れてしまうこともあります。
きゅうりが大量発生した場合の対処方法ですが、できる限り捕まえて捕殺することです。
ただしアブラムシはとても小さな害虫なので、手でつかまえることは困難で、ガムテープなどにくっつけて退治しましょう。
葉の表だけではなく、裏側や実などもよく観察し、丁寧に取り除いていきましょう。
ガムテープで取り除けない場合には、農薬を使うことも検討しましょう。
きゅうりのアブラムシに効く農薬として、モスピラン液剤が知られています。
【モスピラン液剤】
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モスピラン液剤は、希釈してアブラムシに散布するだけで、アブラムシの防除に役立ちます。
浸透移行性があるので、長い間きゅうりをアブラムシから守ってくれます。
きゅうりのアブラムシにオルトランが効く
きゅうりのアブラムシに効く農薬としてよく知られているものをご紹介します。
【家庭園芸用オルトラン粒剤】
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家庭園芸用オルトラン粒剤は、アブラムシの他多くの害虫に効果のある農薬としてとてもよく知られています。
使用方法としては、種をまく際や苗を定植する際に、土に混ぜ込むだけなのでとても簡単です。
家庭園芸用に容器に入っている少量タイプもあるので、手を汚すこともなく使用することができます。
土に混ぜ込む(土壌混和)を忘れてしまった場合でも株元にまくだけでも効果を発揮します。
有効成分は、水に溶けきゅうりの根から吸収されるので、きゅうり全体に行き渡り効果的にアブラムシを退治してくれます。
浸透移行性がある農薬なので、有効成分が少しずつきゅうりに行き渡り、きゅうりをアブラムシから長い間守ってくれるのもおすすめするポイントの一つになっています。
一回の使用で、2~3週間効果が持続することが確認されています。
家庭園芸用オルトラン粒剤は、アブラムシの他にコガネムシやアザミウマ、アオムシなどにも効果があるので、一つ持っておくと使い勝手が良くなっています。
ばらまくだけの使いやすい農薬なのですが、使用する際は使用方法や使用回数、使用量などをよく確認して使うことをおすすめします。
きゅうりのアブラムシにスミチオンが効く
きゅうりのアブラムシの他、多くの害虫に効果のある農薬について解説していきます。
【家庭園芸用スミチオン乳剤】
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家庭園芸用スミチオン乳剤は、アブラムシの他、さまざまな害虫に効果のある農薬として広く使われています。
乳剤とあるように液体なので、使用方法としては水で希釈して、アブラムシに散布するだけなので、使いやすくおすすめの農薬です。
きゅうりの害虫としては、アブラムシの他にアザミウマもよく知られていますが、きゅうりのアザミウマにもスミチオン乳剤は効果的です。
アザミウマもアブラムシと同じ吸汁性の害虫なのですが、小さいので手でつかまえるのが難しいので、見つけたらスミチオン乳剤で効果的に退治できます。
家庭園芸用スミチオン乳剤は、アザミウマやアブラムシの他に、カメムシやウリハムシなどにも効果があります。
散布する際には、葉の表面だけではなく、葉の裏などもよく観察して確実に退治するようにしましょう。
家庭園芸用スミチオン乳剤は接触剤と呼ばれ、アブラムシの体に接触することでアブラムシを退治するので即効性があります。
ただし葉の影などにいるアブラムシに対する効果はあまり期待できません。
家庭園芸用スミチオン乳剤が使用できる野菜類としては、きゅうりなどのウリ科の野菜の他、ナスやジャガイモなどのナス科、ネギなどのユリ科の野菜にも使用することができます。
まとめ
1.きゅうりにアブラムシが大量発生したらオルトランやスミチオンが効く
きゅうりにアブラムシが大量に発生した場合の対処法など、そして農薬として効果の高いオルトランやスミチオンなどについて解説していきます。
2.きゅうりにアブラムシが大量発生したら
アブラムシが大量発生したら、葉の表や裏、実などを丁寧に観察し、ガムテープなどにくっつけて捕殺しましょう。
農薬としては、モスピラン液剤も知られており、浸透移行性により長い間きゅうりをアブラムシから守ります。
3.きゅうりのアブラムシにオルトランが効く
きゅうりのアブラムシに効く農薬として家庭園芸用オルトラン粒剤が知られています。
土に混ぜ込んだり、苗のまわりにまくだけで、浸透移行性により長い間きゅうりをアブラムシから守ってくれます。
4.きゅうりのアブラムシにスミチオンが効く
家庭園芸用スミチオン乳剤は、希釈してアブラムシに散布するだけでアブラムシを効果的に退治してくれます。
接触型の農薬なので、即効性があります。
葉の裏などにいるアブラムシにも散布することで確実に退治しましょう。
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