ナスを育てるうえで最も困ることは、ハダニなどの害虫対策ですね。
その駆除方法にはいろいろありますが、やはり農薬を使わずに
害虫駆除をやりたいですね。ここではその方法を何点か紹介しようと思います。
またナス栽培するうえで、ハダニなどの害虫被害からナスを守るための予防方法も何点か紹介したいと思います。
そしてハダニなどの害虫被害がおこる原因にも探求して見たいと思います。
以下の説明を読んでいただければ、きっと楽しく家庭菜園をやることができ、家族団らんの食卓にも美味しいナス料理が並ぶことでしょう。
ナスのハダニの駆除方法とは
ナス栽培では、ハダニなどの様々な病害虫への対策が必要になってきます。
<農薬を使わない駆除方法>
- 竹酢液(ちくさくえき)を薄めたスプレー缶で、葉に散布します。
薄めかたは作物にもよりますが、ナスの場合200倍液を葉面に散布すると良いでしょう。
竹酢液は竹を蒸し焼きにして炭化するときに煙突から出る排気ガスを採取し、それを冷却することで液化させ収集したものです。
園芸店などで販売していると思います。原液をあらかじめ薄めてあり、そのまま使える物もあります。
- 牛乳と水を1:1で割ったものを晴れた日に葉にスプレーがけし、ダニなどの害虫が覆われて窒息死するのを待ちます。
牛乳はそのままにしておくと腐ってしまうので散布後は水できれいに洗い流します。
しかし洗い残しによるカビの発生や悪臭などのリスクがありますので、気をつけましょう。
- ダニはナスの葉の裏に集団で寄生しているので、セロハンテープやガムテープなどを貼り付けて剥がすのも良いでしょう。
しかしこの方法だと少し手間がかかります。ハダニが少数発生しているような時に使用すると良いでしょう。
その際粘着が強すぎると葉を傷めてしまう可能性があるので気をつけましょう。
以上いろいろと試してみてください。
ナスのハダニを予防するには
①ナス栽培で、ハダニを予防するには強い農薬や薬剤を使わずに、こまめに葉水をすることです。
水やりと一緒に、霧吹きで葉の表面・裏面にまんべんなく水を吹きかけてあげてください。ハダニは湿度を嫌います。
②ハダニの天敵の虫(ケシハネカクシ・テントウムシなど)を放し飼いにします。
農薬を使用するとこれらの虫が弱ってしまうので、できるだけ無農薬でのハダニ対策がベストです。
③畑のうねにマルチフィルムを敷いてナスの苗を植えましょう。
ハダニは草むらなどの環境を好み発生しやすいので、マルチフィルムで土を覆い雑草がそだたない環境にすることが大事です。
また雨によって肥料や土壌が削られてしまったりする事を防ぐこともできます。
土壌から水分が蒸発してしまうのを防ぐ保湿機能もあるので、一石二鳥にもなります。
しかし夏場の黒マルチフィルムでの露地栽培は地温が上昇し、ハダニが発生しやすくなるので、透明マルチフィルムなどで対応しましょう。
④ハダニの嫌うハーブなどの植物を一緒に植えるとハダニ予防になります。
ペパーミント・ハッカ・ラベンダー・ゼラニュームなどの香りは虫が嫌う為、ハダニを寄せ付けません。
畑のうねのまわりに植えて置くのも良いでしょう。
以上いろいろとハダニ予防方法を実施してみてください。
ナスにハダニがわく原因とは
ハダニが大量発生してしまう原因は、高温と乾燥です。
ハダニが好む時期は20~30度の暖かい時期で、それに加えて乾燥していると、ハダニが最も生き生きとして活動してしまう環境になってしまうのです。
また雑草が生い茂っている場所に繁殖しやすいです。
ハダニの発生原因は「風」と「エサの存在」の2つあります。
自ら吐き出す細い糸を羽代わりにして風に乗って、あるいはエサを求めてトコトコと歩いてやって来ます。
庭や畑、ベランダなどで植物が密集している場合や気候が乾燥している場合は、特に発生・繁殖しやすくなります。
繁殖能力が高く、産卵~孵化までのサイクルが短いので大量に増えます。
ほっておくと数が増えて被害が大きくなり、葉緑素の不足により光合成ができなくなり、ナス自体が枯れてしまいます。
ハダニにやられた葉はこまめに切り取りましょう。
ハダニの発生時期は3~10月で、梅雨明け頃から増え始め、夏場にピークを迎えます。
一匹の雌が50~100個ほどの卵を産み、10日ほどで成虫になり、また次の卵を産むのでどんどん数が増えます。
このようにハダニがいったん発生してしまうと取り返しがつかない状態になってしまいます。
まとめ
上述のようにハダニが発生してしまうと、取り返しがつかない事になってしまうので、ナスなどの農作物を育てるうえで十分注意して栽培するように心がけましょう。
その為にもハダニ発生原因を十分理解して、その予防対策をしっかりとしておきましょう。
もしハダニ被害にあった場合は、その駆除方法をできるだけ早く実施してみてください。
家庭菜園をやる場合収穫時の喜びだけではなく、上述のような害虫予防対策を行ったり、発生時の様々な病害虫への対策をやることも家庭菜園の楽しみです。
上手くいって収穫できた時の喜びはひとしおだと思います。では皆さん今後も趣味の家庭菜園、頑張って下さい。
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