家庭菜園やプランター栽培などでも人気のあるキャベツは、味も良いので初心者からベテランまで多くの方が栽培を行っている野菜の一つです。
作りやすいのも人気の理由なのですが、気をつけなければならない病気や害虫も多く、ほうっておくと病気や害虫で、せっかく植えたキャベツが収穫できなくなるという事態になることもあります。
キャベツの害虫の一つにハダニがあります。
キャベツのハダニとはどのような害虫なのか、ハダニに効く農薬や、ハダニの予防方法などについて解説していきます。
キャベツにつくハダニとは
キャベツにつくハダニとはどのような昆虫なのでしょうか。
ハダニとは、昆虫ではなく、どちらかというとクモに近い仲間で8本の脚を持っています。
ハダニには多くの種類があり、大きさは種類によって異なるのですが、だいたい0.3mmから0.5mm程度のとても小さい害虫です。
小さいので肉眼では見つけにくい場合もあり、被害が大きくなってしまうこともあります。
ハダニの成虫は、主にキャベツの葉の裏などに卵を産み、ふ化した幼虫は、キャベツの汁を吸って成長していきます。
ハダニの口は、植物の汁を吸いやすいように針のような形をしており、キャベツに針のような口を突き刺して、キャベツの汁を吸います。
ハダニの被害にあったキャベツの部位は、白い色や褐色などの点々となっていきます。
ハダニの数が少ないうちは良いのですが、多くなってくると、キャベツの葉全体が白っぽくなり、生育が悪くなります。
ハダニが多く発生した場合や、キャベツが小さいうちに被害に合うとキャベツが枯れてしまうこともあります。
ハダニは、乾燥に強く高温を好み、高温乾燥環境で生育が早くなるという特徴があり、春から秋にかけての高温期に被害が大きくなる傾向があります。
特に降雨量の少ない年は、被害が大きくなることがあり、注意が必要です。
ハダニ駆除に効く農薬とは
ハダニの駆除に効く農薬について解説していきます。
ハダニに効く薬剤としては、アーリーセーフがあります。
アーリーセーフは、殺虫殺菌剤と呼ばれており、害虫と病気の両方に効果を発揮します。
アーリーセーフの有効成分は脂肪酸グリセリドといわれるヤシ油由来のものです。
自然由来の農薬なので有機JAS規格(オーガニック栽培)に適合しており、安全性が高く、家庭菜園などにもピッタリの農薬です。
ハダニのほか、アブラムシやコナジラミなどの害虫駆除に加え、うどんこ病などにも効果を発揮します。
水で希釈して散布するだけで良い他、収穫前日まで使用できる安全性の高い農薬の一つです。
ベニカマイルドスプレーは、殺虫殺菌剤とよばれており、殺虫効果のほかに病気にも効果を発揮します。
主成分は、還元澱粉糖化物で、有機JAS規格に適合したオーガニック栽培にも使用可能な安全性の高い農薬です。
害虫を包み込んで退治する物理防除という方法で退治するので、化学薬品に耐性を持った害虫にも使用できます。
スプレー容器に入って販売されているので、購入してすぐに使用できるのもおすすめのポイントです。
ハダニの他、コナジラミ、アブラムシ、うどんこ病などにも効果が高く、収穫前日まで使用できるので、使い勝手の良いのも特徴です。
ハダニの予防方法とは
ハダニの予防方法について解説していきます。
ハダニは乾燥を好む害虫なのですが、水を嫌うという性質があります。
キャベツが水に濡れているだけでも、ハダニは寄ってこないので、濡らしておくことで十分ハダニの予防となります。
乾燥して、キャベツの葉が乾いている場合には、ハダニが発生する可能性が高くなるので、ジョーロやスプレーなどで葉を濡らしておくと良いでしょう。
水やりの際に、水をシャワーのようにして、キャベツの葉の裏にかけてやると、葉についていたハダニを落とすことができます。
ハダニには木酢液も効果があります。
木酢液はホームセンターなどで、簡単に手に入るので、規定量に希釈してキャベツに散布しておくと良いでしょう。
ハダニはキャベツの周りに雑草が茂っていると移ってくることがあるので、雑草はこまめに刈り取るようにしましょう。
雑草対策として黒色などのマルチシートを使用するのも効果があり、ハダニの予防にもなるので、検討してみてください。
ハダニの嫌うコンパニオンプランツを植えておくと、予防効果が期待できます。
ペパーミント、ハッカ、ラベンダー、ゼラニュームなどは、ハダニが嫌うといわれており、キャベツの株間に植えておくと良いでしょう。
まとめ
1.キャベツのハダニに効く農薬は何かと予防方法はどうすべき?
キャベツの害虫の一つにハダニがあります。
キャベツのハダニとはどのような害虫なのか、ハダニに効く農薬や、ハダニの予防方法などについて解説していきます。
2.キャベツにつくハダニとは
ハダニはクモに近い仲間で8本の脚を持っており、0.3mmから0.5mm程度のとても小さい害虫です。
ハダニの口は、針のような形をしており、キャベツに針のような口を突き刺して、キャベツの汁を吸います。
ハダニが多く発生した場合や、キャベツが小さいうちに被害に合うとキャベツが枯れてしまうこともあります。
3.ハダニ駆除に効く農薬とは
アーリーセーフは、殺虫殺菌剤と呼ばれており、害虫と病気の両方に効果を発揮し、有効成分は脂肪酸グリセリドといわれるヤシ油由来のものです。
自然由来の農薬なので有機JAS規格(オーガニック栽培)に適合しており、安全性が高く、家庭菜園などにもピッタリの農薬です。
ベニカマイルドスプレーは、殺虫殺菌剤とよばれており、殺虫効果のほかに病気にも効果を発揮し、主成分は、還元澱粉糖化物で、オーガニック栽培にも使用可能な安全性の高い農薬です。
害虫を包み込んで退治する物理防除という方法で退治するので、化学薬品に耐性を持った害虫にも使用できます。
4.ハダニの予防方法とは
ハダニの予防方法としては、キャベツを水で濡らすこと、木酢液をかけること、雑草を刈り取ること、コンパニオンプランツを植えること、などがあります。
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