5月から6月にかけては、地温もあがり、サツマイモの定植に最も良い季節になってきます。
さつまいもは、肥料も少なくてよく、簡単に育てることができ、味も良いので、家庭菜園などでも人気の野菜の一つです。
さつまいもは、手もかからず育てやすいのですが、気をつけなくてはならない害虫があり、注意が必要です。
その一つがアブラムシです。
さつまいもの、葉っぱにアブラムシを見つけた際の駆除方法や、アブラムシが葉っぱにつきにくい対策などをご紹介します。
さつまいもの葉っぱにつくアブラムシとは
さつまいもの葉っぱにつくアブラムシについて解説します。
アブラムシは、さつまいもの他多くの野菜にとりつき、野菜の汁を吸うことで、野菜に害を及ぼします。
アブラムシに取り付かれ、吸汁されると、さつまいも自体が弱り、被害が大きい場合には枯れてしまうこともあります。
アブラムシのように植物の汁を吸う害虫のことを吸汁性害虫と呼んでおり、定植時から収穫の時期まで長い間気をつけなければならない害虫です。
アブラムシは特に、やわらかい新芽付近に多くくっつき、新芽付近で吸汁するので、被害が大きくなることがあります。
またアブラムシは、植物の汁を吸うだけではなく、モザイク病など、様々な植物のウィルスを媒介し、植物を枯らすこともあり、厄介な害虫の一つです。
アブラムシの排泄物も、すす病菌などの菌を媒介する一因となっており、
アブラムシは日本国内にもとても多くの種類があり、生態もさまざまなのですが、概ね体長は2mmから4mm程度で、体の色は緑、赤、黒、黄色などいろいろな種類がいます。
とても小さいのですが、発生数も多いので、被害が甚大になってしまうことがあります。
それぞれ活動時期が異なり、繁殖力もとても旺盛なため、春から秋にかけて、ほぼサツマイモの生育期間中ずっと対策することが求められます。
さつまいものアブラムシを駆除するには
さつまいものアブラムシ駆除方法について解説していきます。
さつまいもの葉にアブラムシがついていたら、捕殺するようにしましょう。
手でつぶしてしまうのが良いのですが、何せ小さいのと、手でつぶすのが嫌な人は、良い方法があります。
ガムテープで、アブラムシを取ってしまうのです。
一度に広い範囲にいるアブラムシを捕まえることができますし、手も汚れません。
ガムテープについたアブラムシは、ガムテープのままビニール袋などに入れ廃棄してしまえば、手も汚れないので一石二鳥です。
アブラムシは集団で固まっている場合が多いので、ガムテープを用いる方法はアブラムシ駆除に効果的な方法の一つと言えます。
あまりにアブラムシが多い場合には、殺虫剤を使用するのも良いでしょう。
殺虫剤を使うのは控えたいという人にも、おすすめの殺虫剤があります。
ベニカマイルドスプレーです。
有効成分は還元澱粉糖化物というもので、有機JAS規格に適合した食品成分から生まれた殺虫剤です。
化学薬品系の殺虫剤のように、薬の成分でアブラムシを駆除するのではなく、薬剤がアブラムシを包み込むことで退治する物理防除剤です。
ポンプタイプの容器で販売されており、においもなく、使用回数の制限もなく、高い効果の殺虫剤でおすすめです。
さつまいものアブラムシ対策は
さつまいものアブラムシ対策について解説していきます。
アブラムシがさつまいもの葉についていたら駆除していけば良いのですが、つきにくいようにすれば駆除の手間が省けます。
アブラムシは銀色に光るものを嫌う性質があるので、銀色のものを近くに置いておくとアブラムシを寄せ付けない効果があります。
アブラムシ対策用として、銀色のテープ(キラキラテープ)が販売されているので、サツマイモの近くに張ったり、棒の先につけて、棒をサツマイモの近くにさしておくと良いでしょう。
マルチングで、銀色のものも販売されているので、使用するとアブラムシの飛来を効果的に抑えることができます。
アブラムシは黄色に誘因されると言われています。
黄色の粘着板や粘着テープをサツマイモの株の近くに設けておくと良いでしょう。
アブラムシの天敵のテントウムシを引き寄せることで、効果的にアブラムシ対策ができる場合があります。
ひまわりなどは、テントウムシを引き寄せるといわれています。
サツマイモのまわりにヒマワリを植えてみるのも良いかもしれません。
昆虫農薬として、テントウムシも販売されています。
通販でも購入できるので、試してみるのも良いかもしれません。
通販で購入できるナミテントウというテントウムシは飛翔能力も低く、アブラムシ対策に効果があります。
木酢液や焼酎、トウガラシなどを用いた自然農薬を定期的に散布することで、アブラムシを防ぐことも可能ですので、試してみてください。
まとめ
- さつまいもの葉っぱのアブラムシの駆除と対策はどうすべき?
さつまいもは、作りやすく家庭菜園でも人気の野菜の一つですが、気をつけなければならない害虫にアブラムシがいます。
さつまいもの、葉っぱにアブラムシを見つけた際の駆除方法や、アブラムシが葉っぱにつきにくい対策などをご紹介します。
2.さつまいもの葉っぱにつくアブラムシとは
アブラムシは、吸汁性害虫と呼んでおり、定植時から収穫の時期まで長い間気をつけなければならない害虫です。
吸汁することで、サツマイモを枯らすほかに、さまざまなウィルスを媒介し、サツマイモに被害をもたらします。
3.さつまいものアブラムシを駆除するには
さつまいもの駆除は、捕殺が基本ですが、ガムテープを用いても効果的に駆除することができます。
殺虫剤としてはベニカマイルドスプレーがあり、有効成分は還元澱粉糖化物でアブラムシを包み込み物理的にアブラムシを退治します。
4.さつまいものアブラムシ対策は
さつまいものアブラムシ対策としては、キラキラテープや銀色のマルチ、黄色の粘着剤などがあります。
アブラムシ天敵のテントウムシをヒマワリで誘因する方法の他、昆虫農薬としてテントウムシを通販などで購入し使用してみるという方法もあります。
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