さつまいもは、じゃがいもと並んで、味もよく初心者でも育てやすい野菜として、人気があります。
さつまいもは品種改良も進み、様々な特徴を持つ品種も手に入れることができるようになってきました。
さつまいもを家庭菜園などで育てる場合は、一般的には苗をホームセンターなどで購入し畑などに定植しますが、種芋から育てることも可能です。
苗は一般的には、束で売っている場合もあり、プランターや家庭菜園などあまり植える場所がない場合には、種芋から育てると、安くあがることもあります。
さつまいもの品種や、種芋の種類、そして植え付け時期や植え方などについて解説していきます。
参考にして、おいしいさつまいもの栽培に挑戦してみてください。
さつまいもの品種で種芋の種類は
さつまいもの種芋は、種芋としてホームセンターで販売はしておらず、スーパーなどにある芋をそのまま種芋として活用することができます。
食べてみておいしいと思ったさつまいもを買ってきて種芋とすることができるので、手軽にさつまいもを栽培することができます。
さつまいもの品種について解説していきます。
さつまいもの品種は、大きく分けるとその食感によって、ほくほく系としっとり系そしてねっとり系に分けられます。
ほくほく系は、従来からあるいわば伝統的な味わいのあるサツマイモの品種で、鳴門金時や紅あずまなどがその代表格です。
調理方法は、揚げたり、焼いたりすることで、独特のほくほく感がまし、焼き芋にしたり、料理に使ったりと、バリエーションが多いのも特徴です。
他には、紅こがね、紅さつま、アマアカリなどもあります。
しっとり系とは、食感がしっとりとしており、後でご説明するねっとり系とほくほく系の中間の食感を持つさつまいもです。
代表的な品種は紅はるかで、すっきりとしながら強い甘みで人気急上昇の品種で、はるかに甘いが名前の由来となっています。
ねっとり系の代表格は何といっても安納芋で、とにかく甘いのが最大の特徴です。
蜜芋とも呼ばれ、蜜がたっぷりと入っている甘さは、野菜というよりもスイーツを思わせます。
最も適した調理方法は、焼き芋で、特に収穫後1月程度寝かせることでさらに甘味が増します。
ねっとり系のさつまいもとしては、他にシルクスイートもあり、滑らかで甘いので人気があります。色に特徴のあるさつまいもとしては、果肉が紫色のものとしてパープルスイートロードがあります。
スイーツの色付けによく使われ、鮮やかな紫色が特徴です。
ここでご紹介したさつまいもは、種芋として活用できるものですので、気に入ったものがあったら是非、種芋からのサツマイモ栽培に挑戦してみてください。
さつまいもの植え付け、種芋はどうやって植える?
さつまいもの植え付けや、種芋の植え方について解説していきます。
さつまいもを種芋から育てる方法は、種芋から生長してきた苗を切り取り畑に定植する方法と、種芋そのまま植える方法があります。
苗を植える方法が一般的ですが、これは種芋から生長した苗を切りとって植えても十分な収量が期待できるからで、効率の問題です。
さつまいもの種芋は、スーパーで販売しているものが十分活用できますので、気に入ったものを購入しましょう。
さつまいもを種芋から育てるために行うべきことがあります。
それは種芋の殺菌です。スーパーで販売して芋には雑菌が付着している場合もあるので、殺菌を行いましょう。
概ね50℃(48℃)のお湯に40分間つけておくことで殺菌が完了します。
さつまいもを種芋から育てる場合には、必ず芽出しを行ってから植えるようにしましょう。
芽出しの方法には、水耕栽培や温床栽培があります。
水耕栽培は、容器に栽培溶液を入れ、さつまいもが1/4程度つかるように調節します。
栽培溶液は、液体肥料を水で希釈したものですが、3日から1週間に1回交換します。
日当たりの良い場所に置いておくと、さつまいもから芽が出てきて生長します。
温床栽培は、藁や米ぬかを土に混ぜ込んで発酵させ、発酵時の熱で、芽出しを促進させるものです。
容器には、発泡スチロールなどを用います。
ひとつの種芋から複数本の芽が出てくるので、25cmから30cm程度に生長したら、根元から切り取って、畑やプランターに定植します。
種芋からそのまま育てる場合には、芽が生長したら、種芋ごとプランターや畑に植えます。
その際、芽の生長点まで土の下にならないようにしましょう。
苗を植える際には、斜め植えや水平植え、垂直植えなどの方法があり、植え方で芋の大きさが変わってくるので、好みに合わせて植えてみてください。
さつまいもの種芋はいつ植える?
さつまいもの種芋はいつ植えるのでしょうか。
種芋を直接プランターや畑に植える時期は、苗の定植時期と同じ、5月から6月半ばとなります。
種芋から芽出しを始める時期についてから解説していきます。
さつまいもの生長に適した温度は25℃から35℃といわれています。
さつまいもの苗をプランターや畑に定植する時期は概ね5月から6月半ばが適していますので、その時期に十分生長した苗を準備するには、いつ種芋を準備し始めればよいでしょうか。
さつまいもの種芋から、定植のために十分な大きさの苗を得るためには概ね40日から50日ほどかかります。
50日を目安として逆算していくと、5月の始めに苗の定植を行いたいのなら、3月の始め、6月の半ばに苗の定植を行いたいのであれば、4月の始めには、種芋を準備する必要があります。
一つの種芋から一度に切り取ることができる苗の本数は5本から6本ですが、その後しばらくすると次の苗が切れるようになります。
一つの種芋から、採取できる苗の本数は、20本程度になるので、ある程度の家庭菜園であれば、必要十分な本数の苗を準備することができます。
種芋から苗を取らずにそのままプランターや畑に植える場合には、苗を定植するのと同じ5月から6月半ばとなります。
種芋をそのまま植える方法は丸ごと植えとも呼ばれており、たくさんの子芋を収穫することができます。
まとめ
1.さつまいもの品種、種芋では何がある?植え付けはいつ植える?
さつまいもは、じゃがいもと並んで育てやすく人気のある野菜です。
さつまいもは品種改良も進み、様々な特徴を持つものを手に入れることができます。さつまいもは、苗を購入する他に、種芋から育てることも可能です。さつまいもの品種や、種芋の種類、そして植え付け時期や植え方などについて解説していきます。
2.さつまいもの品種で種芋の種類はさつまいもの種芋はホームセンターなどでは販売しておらず、スーパーなどにあるものをそのまま活用できます。
さつまいもの品種は、ほくほく系では、鳴門金時や紅あずま、しっとり系では紅はるか、ねっとり系では安納芋やシルクスイートなどがあります。
3.さつまいもの植え付け、種芋はどうやって植える?
さつまいもを種芋から育てる方法には、種芋から生長した苗を定植する方法と、種芋を植える方法があり、いずれの方法も芽出しが必要です。芽出しには水耕栽培や温床栽培があります。
芽が25cmから30cmになったら、苗を切り取って、プランターや畑に定植します。種芋を直接植える場合も、芽出しを十分に行ってから、植える必要があります。
4.さつまいもの種芋はいつ植える
種芋から作った苗を植える場合も、種芋を植える場合も、植える時期は5月から6月半ばが植えるには適した時期です。
3月始めから4月始めにかけて、芽出しを行っておく必要があります。
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