家庭菜園のなかで人気のいちご、育てている方も多いのではないでしょうか。
いちごを育てている方のなかで、いちごの葉が白い、粉っぽいのがついているといった経験したことはありますか。
これは、いちごがうどんこ病にかかってしまっているかもしれません。
でも、病気になっているかどうか、とくにいちごを育てはじめたばかりの方にとっては、判別するのが難しいと思います。
いちごの葉が白いのは、うどんこ病の可能性か、そしてその対策についてお話していきたいと思います。
いちごの葉が白いんだけど…?
いちごの葉が白っぽくなっているのは、病気の可能性があると少しお話ししました。
では、どんな病原菌が考えられるでしょうか。
葉がぼんやりと白くなっている
白い粉っぽいのがついている
白いカビっぽく見える
このようなときは、うどんこ病という呼ばれる菌に侵されている可能性が高いです。
他に、メジャーな病原菌である灰色かび病というものがあります。
しかし、灰色かび病では、いちごの果実部分から発病することが多いと言われています。いちごの実に灰色のカビっぽいものがついていると気づくのが始まりのことが多いです。
では、うどんこ病とはいったいどんな病気でしょうか。
うどんこ病は、いちごだけの特別な病気ではありません。
植物では代表的な病気の一つです。
うどんこ病とは、生きた植物から栄養を吸収して繁殖していく活物寄生菌というタイプの、糸状菌というカビによって引き起こされます。
うどんこ病の胞子は、自然にあり、雑草などから空気中に漂いどこからでもやってきます。
うどんこ病は、白い斑点がいちごの葉の裏側に発生することが多いと言われます。
しかし、葉の表面にもたくさん白い病斑がてきたという体験談も。
いちごの葉が白い、粉っぽいのが葉などに見られるといった場合、うどんこ病の可能性が高いです。
いちごの葉がうどんこ病にかかったかも
いちごの葉が白っぽい、白い粉っぽいといったものは、うどんこ病かもしれないとお話ししてきました。
うどんこ病が発生しやすい環境とは、なんでしょうか。
・気温20度前後がうどんこ病にとって快適。
春・秋に発生しやすいと言われています。
高温に弱く、夏は減少しますが、完全に死滅するというわけではありません。
低温でも、菌の胞子は発芽できるようで、越冬すると言われています。
・多湿でも乾燥していても発生する。
残念ながら、うどんこ病は、湿度が高い状態も、乾燥している状態でも、発病する可能性はあります。
ただ、湿度が高い状態の方が発生リスクがあがるという報告があります。
・葉が過密気味だと発生しやすい。
風通しが悪いと、様々な病気の発生リスクが高くなります。
枯れた葉などは取り除いたほうがいいですね。
・肥料が多いと発生しやすい。
弱いいちご株に発生しやすいとも言われています。
肥料の与えすぎは、いちごの株を逆に弱くしてしまいます。
・日当たりがよくない、悪い。
うどんこ病は、遮光すると胞子が形成されやすいという報告があります。
みなさんのいちごの育成環境はどうでしょうか。
少しでも、うどんこ病の好む環境を減らし、うどんこ病にかかる可能性を下げたいですよね。
いちごのうどんこ病対策とは
いちごのうどんこ病が発生しやすい条件をお話ししました。
できるなら、うどんこ病を予防したいですよね。
また、うどんこ病になっても、なるべく深刻になる前に対策をしたいですよね。
一番の対策方法は、うどんこ病に耐性のある品種を選ぶことです!
すでに、いちごを育ててる人にとっては、すぐできる対策ではなくて、申し訳ありません。
しかし、うどんこ病にかかりやすい品種、抵抗性のある品種があります。
うどんこ病耐性で病気に強い品種では、サントリー本気野菜シリーズの「らくなりいちご」があります。
これからいちごの苗を買う予定の方は、ぜひ参考にしてみてください。
時に環境を整えても、うどんこ病にかかってしまうときはあります。
うどんこ病にかかってしまったときの対処療法をいくつかご紹介します。
・うどんこ病にかかった葉や果実は除去する。
感染拡大をするのを防ぐためにも、感染源の部位は取り除いたほうがいいです。
・感染が広がった場合、薬剤散布する。
さまざまな種類の園芸殺虫剤やうどんこ病除薬剤が販売されています。
感染が広い場合や、すぐにでも感染を抑えたい方などは、薬剤使用も対策としてあげられます。薬剤耐性をさけるため、薬剤はローテーションした方がいいと言われています。
・化学合成薬剤に抵抗のある方。
微生物薬剤である納豆菌を散布する。
納豆菌は、自然にも存在する善玉菌で、人体にも優しいものになります。
うどんこ病に拮抗作用があるともいわれてます。
うどんこ病など病害には、早めに対策していく必要があります。
まとめ
いかがだったでしょうか?
いちごの葉が白いという症状から、うどんこ病の可能性を考察して、その対策などをご紹介してきました。
いちごの葉が、白くなる、粉っぽいものがみられるといったときは、うどんこ病の可能性が高く考えられます。
そして、うどんこ病は、多湿でも、乾燥してても発生する可能性はあります。そのため、適度な肥料・不要な葉の除去などを行い、うどんこ病が発生しにくい環境を作ることが大切です。
これからいちご栽培を始める方は、うどんこ病に耐性のある品種を選ぶことで確実に発生を防げます。
おいしいいちごの収穫できるように、いちごの環境が適切か、今一度見直してみてはどうでしょうか。
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