ポインセチアとともに、冬を代表する花になってきたのが、シクラメンです。そのシクラメンを冬の寒さにも耐えられるように品種改良したのが、ガーデンシクラメンです。
シクラメンの中でも、ミニシクラメン系統は原種に近く、環境の変化にも強いものが多くありました。
現在、花屋さんで売られている通常のシクラメンは、花を大きくしたり、花の色を変化させていったので、厳しい環境には不向きな、鉢植えで鑑賞することがメインになりました。
原種に近く厳しい環境にも強い、ミニシクラメン系統の中で、さらに寒さに強いものを掛け合わせてつくられたのが、ガーデンシクラメンです。
ガーデンシクラメンは品種がいっぱい
寒さに強いガーデンシクラメンですが、それだけでは売り上げが伸びないと考えた園芸農家は、様々な品種をつくり出します。
特に花の色や、形を変えていくのが、特徴を出すのに最適でした。
シクラメンの原種は、ペルシカムという植物です。花の色は、白がメインで、薄いピンクの物もあります。シクラメンに比べると、花の数も少なく、地味な感じです。
そのペルシカムをヨーロッパで品種改良を進めて、シクラメンが誕生しました。
日本に入ってきたのは、明治時代です。日本国内でも独自の改良を加え、様々な品種が生まれました。
ガーデンシクラメンは、前にも説明した通り、ミニシクラメン系統から、日本でつくられた植物です。
花の色や形の変化は、ドンドン進化しています。花の色も赤からピンク、紫、白もあり、色がグラデーションしている花もあります。
花びらの形も、カールしているフリンジ咲きや、花びらの先端がちぢれたロココ咲き、八重咲の物もあります。
よく見ると葉の模様も、種類がたくさんあります。ガーデンシクラメンの葉には、特徴的な白い模様があります。
葉の外側が白い物や、中心から外へ線のように模様がある物、網目のような模様もあります。
花ばかりでなく、葉の模様もたくさんなり、その組み合わせは無限です。
ガーデンシクラメンのスノーショコラとは
スノーショコラ、という名前の品種もあります。いかにも冬にピッタリの名称です。
この品種の特徴は、葉の全体が、白っぽくてまさに雪が、葉に積もっているようです。白というより、銀色に近い色です。
この銀色の葉の間から、濃い紫色の花びらが咲いていると、雪の上に落としたチョコレートのようにも見えます。
雪の降る季節には、とてもお似合いです。花びらの形は一般的なガーデンシクラメンと同じですが、色のおかげで、重厚感のある花びらです。
育て方は、他のガーデンシクラメンと同じで、陽当りがよく、風通しのいい室内に置いてください。
寒さに強いとはいっても、室内で育てる方がいいです。また、折角の綺麗な花を室内で、ゆっくり鑑賞することができます。
花の咲く時期も10月から12月頃と、長く楽しむことができます。名前と違って、雪や霜に当たると、弱ってしまいますので、室内で育ててください。
スノーショコラを購入するときは、花やつぼみがたくさんある鉢を、選んでください。つぼみが多いと、長い期間、花を咲かせてくれます。
ガーデンシクラメンのブルージュエリーとは
ブルージュエリーは、紫色が綺麗なガーデンシクラメンです。ブルーと聞いて、青い色を想像する方も多いでしょうが、青に近い紫と思ってください。
ブルージュエリーには、様々な種類があり、「ブルーダイヤモンド」、「トルマリン」、「ルビー」など宝石の名前が付けられている物もあります。
花びらの形も、先がちぢれた花や、八重咲や、ガクが白い種類までたくさんあります。品種改良は続いているので、これからも変わったブルージュエリーが現れるでしょう。
葉の模様も、様々あります。基本は濃い緑色のハート型の葉ですが、花びらの形や、色などと組み合わせて、好みのブルージュエリーを見つけることができます。
ブルージュエリーの名前から、女性への贈り物には最適です。クリスマスや年末に、贈ってみてはどうでしょう。
ブルージュエリーも育て方は、一般のガーデンシクラメンと同じです。日の光がたくさん当たる、乾燥したところが適所です。
温かいとはいえ、ヒーターやエアコンの温風が直接吹き付ける場所は、避けてください。葉や花が傷んでしまいます。
また、昼は温かくても、夜に温度が下がる窓際などに置く場合は、夜間の保温が必要です。
段ボールなので覆うなど対策を、お願いします。特に寒冷地では、室内でも窓際は、かなり気温が下がります。
まとめ
ガーデンシクラメンのスノーショコラと、ブルージュエリーについて見てきました。どちらも冬にはぴったりの、美しさとネーミングです。
育て方もそれ程、難しくありませんので、贈る時に一緒に説明してみてください。
水を与えるタイミングは、鉢の土が中まで乾いてからが適時です。鉢を持ち上げ、軽ければ鉢の中まで乾いています。
注意点として、水が球根や葉にかからないようにすることです。水がかかると、球根や葉が弱ってしまいます。
以上のことに気を付けていくと、ガーデンシクラメンは長い間、花を楽しませてくれます。
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