カブにつく青虫に効く農薬と防除(予防)方法はどうすべき？

カブはアブラナ科に属しており、育てやすい野菜の一つです。

春まきは３月から４月、秋まきは９月から１０月が種をまくのに適した時期です。

アブラナ科の野菜の特徴としては、暑さに弱いので、初めてカブに挑戦する方は秋まきの方が育てやすくおすすめです。

気温が下がってから育てるカブは、害虫も少ないのですが、気をつけなければならない害虫もあり、その一つが青虫です。

カブにつく青虫とはどのような害虫なのか、青虫に効く農薬や防除（予防）方法について解説していきます。

カブにつく青虫とは

カブにつく青虫とはどのような害虫なのでしょうか。

青虫とは、毛のないイモムシの総称です。

ただしカブを含めたアブラナ科の野菜につく青虫は、モンシロチョウの幼虫のことを指すことがほとんどです。

青虫は、アブラナ科の野菜の葉が大好物で、カブの他にキャベツ、ブロッコリー、白菜などの野菜の葉に取り付き、葉を食害していきます。

その食欲はすさまじく、カブの葉に穴を開けながら葉脈を残して葉を食べていくのが特徴で、気をつけていないと、葉全体を食べられてしまったということにもなりかねません。

特に、まだカブが小さいうちに青虫がついてしまうと、カブの葉が食べつくされてしまうばかりか、新芽の部分を食害されると、その後の生長もストップしてしまうということにもなりかねません。

青虫は卵からふ化したばかりの時はとても小さいのですが、終齢近くなると３ｃｍから４ｃｍ程度と大きくなり、食欲も旺盛となります。

気温が低くなってくると、モンシロチョウの産卵活動も弱くなるのですが、あたたかい地方などでは初冬まで青虫の被害に悩まされてしまうこともあります。

青虫はカブを含めたアブラナ科の野菜にとっては厄介な害虫の一つなので、カブを栽培する場合には発生を注意深く観察する必要があります。

カブの青虫に効く農薬は

カブの青虫に効く農薬について解説していきます。

特に育てやすい小かぶに効くおすすめをご紹介していきます。

【ベニカAスプレー】

ベニカAスプレーはスプレー容器で販売されているので、購入して希釈する必要もなく扱いやすいのが特徴です。

葉や実を食害する害虫に特に効果があり、スプレーを散布するだけで素早く退治することができます。

カブなどのアブラナ科の野菜のほかに、トマトやナスなどのナス科、きゅうりやメロンなどのウリ科、レタスなどのキク科などにも効果があります。

また青虫以外のアブラムシやヨトウムシなどにも使用することができ汎用性も高いのが特徴です。

回転する切り替えノズルの採用で、ピンポイントから広範囲の散布まで対応することができます。

安全性も比較的高く、カブの場合には収穫前日まで使用可能です。

【ＳＴゼンターリ顆粒水和剤】

ＳＴゼンターリ顆粒水和剤は、水に希釈して散布するタイプの殺虫剤です。

天然成分を使用しており、環境負荷が低く有機ＪＡＳ規格（オーガニック栽培）に対応した安全性の高い農薬の一つです。

天然の微生物が作る有効成分が青虫などのチョウ目の害虫に効果を発揮します。

即効性は無いのですが、食害自体は散布後に止まるので、被害の防止には効果がある農薬です。

青虫を防除（予防）するには

青虫の防除（予防）について解説していきます。

青虫の被害を抑える方法の一つ目は捕殺です。

カブをよく観察し、青虫がついていたら捕まえて捕殺します。

手で触るのが苦手なかたは、ピンセットやハシでつまんで捕殺するかビニール袋などにいれて捨ててしまいましょう。

青虫は葉の裏などにいる場合もあるので、葉を裏返して良くみることをおすすめします。

青虫の予防には、木酢液なども効果的です。

木酢液はホームセンターなどで販売されているので、適量希釈して散布すると青虫が寄り付かなくなります。

コンパニオンプランツなども、効果があります。

青虫はキク科の植物を嫌う習性があります。

春菊などを、カブの間に植えておくと、青虫予防になるとともに、春菊も収穫して食べることができるので、一石二鳥となり、おすすめです。

青虫予防には、モンシロチョウが卵を産まないようにすると効果絶大です。

カブの種を植えたら、防虫ネットや寒冷紗などを上にかぶせておくと、モンシロチョウが卵を産むことができないので、青虫の防除対策とすることができます。

なお防虫ネットなどを張るときは、端の部分からモンシロチョウなどが入り込まないようにきちんと土などをかけておきましょう。

まとめ

１．カブにつく青虫に効く農薬と防除(予防)方法はどうすべき？

カブにつく青虫とはどのような害虫なのか、青虫に効く農薬や防除（予防）方法について解説していきます。

２．カブにつく青虫とは

青虫とは、毛のないイモムシの総称ですが、カブを含めたアブラナ科の野菜につく青虫は、モンシロチョウの幼虫のことを指すことがほとんどです。

青虫の食欲はすさまじく、カブの葉に穴を開けながら葉脈を残して葉を食べていくのが特徴で、気をつけていないと、葉全体を食べられてしまったということにもなりかねません。

３．カブの青虫に効く農薬は

カブの青虫に効く農薬としては、ベニカＡスプレーやＳＴゼンターリ顆粒水和剤などがあります。

ベニカＡスプレーはスプレータイプの農薬で、購入してすぐ使用できるほか、多くの野菜、害虫に効果があります。

ＳＴゼンターリ顆粒水和剤は自然由来の成分でオーガニック栽培に対応しており、水で希釈して使用します。

４．青虫を防除（予防）するには

青虫の防除（予防）方法としては、捕殺、木酢液の散布、防虫ネットや寒冷紗の使用などがあげられます。