最近は品種改良で、様々な花の色で楽しませてくれるシクラメン。室内で育てると、冬場も花を楽しめますが、害虫の被害を受ける方も多いようです。
シクラメンの害虫にはどんなものがいるのか。そして、どうやって駆除すればいいのか。薬は効くのか。
予防方法などはあるのかも、見ていきましょう。綺麗なシクラメンをいつまでも、楽しめるようにできれば最高です。
身近になってきたシクラメンですので、関心のある方も多いでしょう。詳しく見ていきます。
シクラメンの害虫、ホコリダニとは?
シクラメンに寄生する害虫で一番多いのが、ホコリダニです。0.2mmくらいなので肉眼で見るのがやっとかもしれません。
ホコリダニはシクラメンの軟らかい部分から樹液を吸い取ります。さらなシクラメンの成長を、妨げる物質を分泌するため、葉やつぼみが変形していきます。
シクラメンの軟らかい部分は、新芽やつぼみなどです。そのため、新芽が上手く育たなかったり、つぼみが変形します。
ホコリダニは高い湿度と、約15℃から20℃の温度帯が生育に適しています。シクラメンにも、ちょうど適温となります。
そのため、室内や温室などで栽培しているシクラメンが、被害を受けます。高い湿度を好むので、新芽やつぼみ、花の中に隠れています。
ホコリダニは、成長が早いのも特徴です。幼虫から10日ほどで成虫になり、30日ほど生息しています。幼虫の時に、活発にシクラメンの樹液を吸います。
成虫の時もシクラメンの樹液を吸いますので、ホコリダニを付けないことが大切です。しかし、ホコリダニは小さく、おまけに透き通っているので、見つけるのは大変です。
シクラメンを購入した時点で、ホコリダニが寄生している可能性も高いです。では、どうやってホコリダニを駆除していけばいいのでしょうか。
シクラメンの害虫駆除の方法とは
ホコリダニは日の光が苦手です。体が透き通るので、日光で体の組織が破壊されます。シクラメンの日光が当たる部分には、ホコリダニはいません。
また、湿度が70%以下になると、死んでしまいます。これも体に外皮がないので、乾燥して生きていけません。
ホコリダニの害虫駆除方法としては、乾燥させることが一番です。もともとシクラメンは、乾燥を好みます。
乾燥した場所であれば、シクラメンも元気になりますし、ホコリダニの駆除も出来ます。
シクラメンを栽培するときは、陽当りのいい場所が、適していますので、この点もシクラメンには好都合です。
ただし、ホコリダニも簡単には、駆除されません。乾燥している場所で管理しても、つぼみの中や、花の中に隠れていると、湿度はそれほど下がりません。
やはり、完全に駆除するには、薬が一番です。しかし、ホコリダニには、薬も効かないことがあります。どのような薬が効くのか、見ていきましょう。
シクラメンの害虫に効く薬は?
ホコリダニは、薬が効きにくい害虫です。薬を選ぶ時の、ホコリダニに効く薬を使用してください。
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ホコリダニは見つけにくいので、シクラメンを購入した時、すぐに使用するのもいいかもしれません。
薬を使用するときは、ホコリダニが隠れていそうなところに、噴霧してください。つぼみや花の中や新芽は特に入念に、薬を掛けるのがいいでしょう。
シクラメンがホコリダニに寄生され、弱ってくる前に薬で駆除するのが、一番いいです。
薬の他にも、ホコリダニの天敵のダニを使って駆除する方法もありますが、これは農場など大規模な駆除方法です。
ホコリダニはナスやトマトなどにも、被害を与える害虫です。小さいダニですが、被害は大きいものですので、家庭で栽培しているシクラメンだから、大丈夫と油断しないでください。
シクラメンなら他の観葉植物へ、被害が広がることもあります。早めの駆除が、大切です。
特に冬だから害虫はいない、と油断していると、大発生する危険もあります。室内の温かさと、高い湿度はホコリダニには、最適な環境となります。
冬の害虫対策も注意して、早めの薬での駆除をおススメします。
まとめ
ホコリダニの駆除について見てきましたが、一番厄介なのが、ホコリダニが見つけにくいことです。
葉が変形してきたり、つぼみが萎れてきたりと、症状が出てからでは、ホコリダニはかなり数を増やしています。
成長が速いホコリダニは、一度、薬を使って駆除しても卵が残っていたり、つぼみの奥に隠れて生き残っていたものがいれば、増えていきます。
薬で駆除した後も、シクラメンの状態をよく観察して、完全に駆除できたか、確認が必要です。
また、シクラメンの管理も、乾燥させることや、陽によく当てることを徹底して、シクラメンの状態をよくしていきましょう。
ホコリダニは、休眠状態のシクラメンの中でも生きていけますので、2年目以降のシクラメンも油断できません。
秋からの成長期前に、薬で駆除するのがいいです。そうすれば、新しく購入したシクラメンに、ホコリダニが移る心配はありません。
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