味も良く、様々な料理にも活用可能な玉ねぎは、家庭菜園やプランター栽培なのでも人気のある野菜の一つです。
5月から6月にかけては、玉ねぎの収穫の時期となりますが、今年は玉ねぎ栽培に挑戦したいと考えている方も多いことでしょう。
比較的育てやすく、失敗が少ないので初心者にもおすすめなのが玉ねぎ栽培ですが、気をつけなければならない病気もあります。
その一つがうどんこ病です。
玉ねぎのうどんこ病の対策や、どのような薬が効くのかについて解説していきますので、参考にしてみてください。
玉ねぎのうどんこ病とは
玉ねぎのうどんこ病とは、どのような病気なのでしょうか。
うどんこ病とは、葉の表面に白い斑点のような模様ができる病気で、その斑点が粉状になっていることから、うどんこ病と呼称されています。
うどんこ病はそのままにしておくと、病気が進行し、葉全体に広がることがあります。
葉全体に広がると、玉ねぎの光合成を阻害するので、徐々に弱っていき、最悪の場合には枯れてしまうこともあります。
うどんこ病は玉ねぎの他にも、きゅうり、カボチャなどのウリ科の野菜、トマトやエンドウ、バラの花など広範囲の植物に被害を及ぼすやっかいな病気の一つです。
うどん粉病の原因は、カビ菌で、カビが玉ねぎの葉に付着し広がっていくものです。
原因となるカビ菌は、畑にある土や落ち葉などにまぎれている糸状菌というカビ菌の種類で、風に飛ばされたりすることで、玉ねぎの葉に付着し広がっていきます。
うどんこ病のカビ菌は特に乾燥と高い気温を好み広がっていきます。
玉ねぎの生育や収穫時期と重なる5月から11月に発生が多いのが特徴で、注意が必要です。
一度うどんこ病が発生してしまうと、うどんこ病の病変部分は自然になおることはなく広がっていくので、早めに発見し早めに対策をうつことが必要となります。
うどん粉病の対策方法とは
うどん粉病の対策方法について解説していきます。
うどん粉病の対策方法としては、白くなった部分以外にうどん粉病が広がらないようにすることです。
薄めた酢などの酸や重曹などのアルカリを病変部分にスプレーすると良いでしょう。
スプレーする間隔は1週間程度としてください。
希釈する濃度は、酢の場合には水100ccに対して酢を6cc程度、重曹を用いる場合には水1リットルに対し、重曹を1gから2g溶かして使用しましょう。
いずれも濃度が高すぎたり、散布頻度が多すぎると玉ねぎに良い影響は無いので注意が必要です。
うどん粉病で白くなってしまった部分の回復は望めませんが、広がるのを抑えることはできます。
うどん粉病は、肥料に窒素分が多く、カリウムが不足すると発生しやすくなるといわれています。
施肥を行う場合には、バランス良く行うように心がけましょう。
玉ねぎの株間が近すぎ、密集状態になると風通しが悪くなり、うどん粉病が発生しやすくなるといわれているので、密集しすぎないように注意しましょう。
うどん粉病が、発生し広がりが早い場合には、うどん粉病の発生した葉のみを早めに取り除くことも必要です。
早めに取り除くことで、他の葉にうどん粉病が広がるのを抑えることができます。
うどん粉病に効く薬とは
うどん粉病に効く薬としては、多くのものが各メーカーから紹介されていますが、比較的手に入りやすく良く使われているものとしては、アーリーセーフやベニカマイルドスプレーなどがあります。
アーリーセーフは、うどん粉病のほかに、ハダニ、コナジラミ、アブラムシなどにも使うことができる汎用性の高い薬剤です。
もともと天然物であるヤシ油を成分としており、オーガニック栽培に用いることができる安全性の高い薬剤です。
使い方は水で薄めてから、玉ねぎに散布するだけでよいので使い方も簡単でおすすめの薬剤です。
有機JAS規格にも適合しており、玉ねぎなどの野菜の収穫前日まで散布可能なことが大きな特徴となっています。
ベニカマイルドスプレーは、アーリーセーフと同じように有機JAS規格に適合した安全性の高い薬剤で、スプレーボトルの状態で販売されているので、購入してすぐに使うことができます。
有効成分は還元澱粉糖化物となっており、食品成分から生まれた殺虫殺菌剤です。
うどん粉病の他に、アブラムシ、コナジラミ、ハダニに効果があり、その成分で害虫やカビを包み込んで退治するのが最大の特徴です。
食品成分からできていることから安全性も高く、収穫の前日まで使用することができます。
アーリーセーフもベニカマイルドスプレーも、ホームセンターや通販で手軽に手に入れることができます。
まとめ
- 玉ねぎのうどんこ病対策やうどん粉病の薬は何が効くの?
比較的育てやすく失敗が少ないので初心者にもおすすめなのが玉ねぎ栽培ですが、気をつけなければならない病気もあります。
その一つがうどんこ病ですが、玉ねぎのうどんこ病の対策や、どのような薬が効くのかについて解説していきます。
- 玉ねぎのうどんこ病とは
うどんこ病とは、葉の表面に白い斑点のような模様ができ、その斑点が粉状になっていることから、うどんこ病と呼称されています。
うどんこ病はそのままにしておくと、病気が進行し、葉全体に広がることがあり、玉ねぎの光合成を阻害するので、徐々に弱っていき、最悪の場合には枯れてしまうこともあります。
うどん粉病の原因は、カビ菌で、カビ菌が玉ねぎの葉に付着し広がっていくものです。
3.うどん粉病の対策方法とは
うどん粉病の対策としては、うどん粉病が発生した部分に、酢や重曹を薄めたものをスプレーすることで、それ以上広げないようにすることです。
また肥料の窒素やカリの成分を適正に保つこと、密集して植えないことなどがあげられます。
4.うどん粉病に効く薬とは
うどん粉病に効く薬としては、アーリーセーフとベニカマイルドスプレーがあります。
いずれも安全性が高く、有機JAS規格に適合していることから、収穫前日まで使用することができます。
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