家庭菜園やプランター栽培でも人気のあるエンドウは、比較的育てやすく味も良いので初心者からベテランまでたくさんの方が栽培しています。
毎年エンドウ栽培している方や、今年こそエンドウの栽培に挑戦したいと考えている方も多いかと思います。
エンドウ栽培のスタートと言える種まきについて解説していきます。
エンドウの種まきはいつ行うのか、覆土はどれくらいすればよいのか、種まきのコツはあるのかなどについて特に、地植えを中心に解説していきます。
エンドウの種まきはいつ?
エンドウは晩秋に種を植え、5月から6月の初夏に収穫する比較的栽培期間の長い野菜の一つですが、種まきはいつ行うのでしょうか。
中間地や暖地では10月の始めから11月にかけて種まきを行います。
この時期に種まきを行うと、比較的小さな苗の状態で冬を越すことになります。
エンドウは発芽してから、寒い冬を迎えるため、冬に入る前にあまり大きくなってしまうと、霜や雪にやられてしまう場合があるからで、耐寒性の高い小さな苗で冬越しさせる必要があります。
またあまり遅く植えてしまうと、苗が十分に大きくなってしまう前に気温が高くなってしまい、エンドウが枯れてしまうことがあり、遅く植えることもおすすめできません。
エンドウの発芽の適温は15度から20度と言われており、10月から11月の気温はちょうど発芽の適温になっているのも、この時期に種を植える理由となっています。
地方によって、気温が15度から20度になる時期は異なっているので、確認しながら種まきをすると良いでしょう。
15度から20度程度で種まきを行うと、4から5日で発芽していきます。
なおエンドウには、サヤエンドウ、スナックエンドウ、実エンドウなどの種類がありますが、種まきの時期は大体同じとなっています。
エンドウの種まきの覆土は
エンドウに限らず、種まきで気になる覆土について解説していきます。
覆土とは、土をかぶせることを意味しており、種まきの場合には、種を植えたらその上にどのくらいの厚さの土をかぶせるのか、あるいは種をどのくらいの深さに植えるのかということを意味します。
エンドウの種は、嫌光性種子と呼ばれています。
この種子の特徴は、発芽に際し太陽の光が強いと、発芽が抑制されることを意味しています。
エンドウの種を植える際には、種の上にしっかりと覆土を行いましょう。
エンドウが発芽しないトラブルとして、土をあまりかけなかったため光が当たっていたということもあるくらいです。
目安としては、2cmから3cmとなりますが、光を好まないからと言って、4cmや5cmなどの深植をするのはおすすめできません。
発芽した芽が土の上に出てきづらくなり、そのまま枯れてしまうことがあるので注意しましょう。
種を植える際は、畑にじかに植える際には、スコップで2cm位の深さで直径5cm位の穴をあけて、2~3個の種をまいて覆土する方法があります。
丸い缶の底を使って穴をあけると均等に穴をあけることができるので良いでしょう。
一か所に指や棒で深さ2cm位の穴を、まく種の個数(2~3個)あけて、種を穴に入れ、穴をふさぐように覆土するという方法もあります。
エンドウの種まきのコツとは
エンドウの種まきの際の、時期や覆土について解説してきましたが、他のコツについて解説していきます。
エンドウに限らず野菜の栽培には土作りが大切です。
エンドウは酸性土壌を嫌うので、種まきの2週間以上前に苦土石灰を畑に入れ良く耕します。
その後畑にたい肥や化成肥料などを入れ耕すのですが、種まきの1週間以上前に行いましょう。
肥料をいれてから1週間たったら種まきしましょう。
苦土石灰と肥料の時期をずらすのは、苦土石灰によって肥料中の窒素分がアンモニアとして消失するからです。
種まきしたタネが発芽しても、鳥が発芽した芽を食べてしまうことがあります。
種まきした上に不織布などをべた掛けしておくと乾燥対策にもなって良いでしょう。
また食べた後のプリンの容器などをさかさまにしておいても鳥害対策となります。
防虫ネットなどを上にかけておくことも有効な対策となります。
畑の土が硬すぎると、なかなか芽が出ないことがあります。
ホームセンターなどに種まき用の土が販売されているので、覆土として使用すると発芽をスムーズに行わせることができます。
また地植えの場合でも、種をポットに植えて苗を育てると、発芽までの水やりがやり易く、鳥害対策のしやすくなるのでおすすめです。
種まきから1ケ月程度経過した苗を、定植していくと、土作りと同じ時期に種まきもできるので効率的です。
まとめ
1.エンドウの種まきはいつまく?覆土はどれくらい?コツはある?
エンドウの種まきはいつまくのか、覆土はどれくらいすればよいのか、種まきのコツはあるのかなどについて特に、地植えを中心に解説していきます。
2.エンドウの種まきはいつ?
エンドウは晩秋に種を植え、5月から6月の初夏に収穫する比較的栽培期間の長い野菜の一つで、中間地や暖地では10月の始めから11月にかけて種まきを行います。
エンドウは発芽してから、寒い冬を迎えるため、耐寒性の高い小さな苗で冬越しさせる必要があります。
3.エンドウの種まきの覆土は
エンドウの種は、嫌光性種子なので、種の上にしっかりと覆土を行いましょう。
目安としては2~3cmの深さになるように覆土しますが、4cm~5cm程度になると発芽した芽が土の上に出てきづらくなりおすすめできません。
4.エンドウの種まきのコツとは
エンドウの種まきのコツは、種まきの前に土作りをしっかり行うこと、鳥対策として不織布や防虫ネット、プリンの容器を使うことがあります。
また種まきの土を活用すること、苗をポットで育てることなどもコツとなります。
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