キャベツを家庭菜園で丸くおいしく育てるコツは「肥料を切らさない」事です。その為にはタイミングよく追肥をするのがポイントとなります。
今回はキャベツの追肥について皆さんにご紹介をしたいと思います。キャベツを家庭菜園でチャレンジしたことがある方で、うまく結球しなかった経験がある方いないでしょうか。
結球しなかった原因として考えられるのが「肥料切れ」です。おいしく丸く育てるための追肥のやり方や追肥の時期、追肥におすすめの肥料を皆さんにご紹介いたしますので、最後まで読んでくださいね。
キャベツの追肥のやり方は?
それではキャベツの追肥のやり方についてご説明をいたします。キャベツは肥料を良く消費する野菜です。しっかりと追肥をしないと肥料切れを起こしてしまい、生育不良になったり、結球しなくなったりします。
追肥のポイントは「追肥の後にしっかりと土寄せをする」ということです。化成肥料を追肥する場合、キャベツ苗の株間や畝の間に30g/㎡を施します。
その時、キャベツの下の葉に土が被らないように土寄せをします。そうすることで、株を安定させます。
また、液肥の場合は先に土寄せを行います。そのあとに株元に液肥をまきましょう。
化成肥料の追肥のメリットは以下の通りです。
・植物に欠かせない3要素(リン・窒素・カリウム)がバランスよく含まれている。
・失敗することなく、初心者でも安心して使える。
・臭いやガスの発生がない。
・作業時間が大幅に短縮できる。
また、液体肥料のメリットは以下の通りです。
・肥料の中で一番早く栄養を届けることが出来る。
・水やりと一緒に追肥が出来て、手軽。
・土に混ぜ込む必要がない。
・葉からも吸収することが出来る。
と、それぞれの肥料によって、メリットがあります。皆さんの栽培環境によって、合っている方法で追肥をするようにしてください。後程、それぞれのおすすめの肥料をご紹介させていただきます。
キャベツの追肥の時期は?
キャベツの追肥の時期についてここではご説明をいたします。キャベツの追肥は2回行います。では、それぞれの時期について詳しく説明をしてまいります。
まず1回目の追肥の時期ですが、苗の植え付けから2週間~3週間後に行います。本葉が10枚程度になった時が目安となります。
2回目の追肥は定植から約6週間を過ぎたころに行います。外葉の生育が進み、芯葉が立ち上がり始めた頃に行います。このころから結球が始まります。
先ほどもお伝えいたしましたが、肥料が足りないとキャベツは結球しません。なぜ肥料が足りなくなると結球しなくなるのでしょうか?
それは結球開始までに外葉が生長し、養分を十分に吸収できるくらいの大きさになる必要があるからです。結球するためのパワーは外葉が吸収します。
ですので、肥料が不足し、外葉が大きく育っていないと光合成が十分できなく、結球する為の養分が不足してしまいます。
みなさんはキャベツがどのように葉が増えていくかご存じでしたか?先に外葉が出てから、そのあとに内側からどんどん葉が出てくるって知っていましたか?
キャベツの結球は外葉が20枚程度になってから、始まります。キャベツを丸く生長させるために、追肥はとても重要な作業となります。
「肥料をあげ忘れてたから、今度でいいや。」としてしまったら、外葉が大きく育つタイミングを逃してしまいますので、注意するようにしてくださいね。
キャベツの追肥の肥料は何がいい?
最後にキャベツの追肥におすすめしたい肥料をご紹介いたします。ここでは3つご紹介をいたします。
【キャベツの追肥におすすめしたい肥料①】
住友化学園芸 マイガーデン液体肥料
〇商品の特徴
使うほど⼟のうるおいがアップ。⽔保ちが良くなり、肥料成分が⼟の中全体にしみわたるから効率よく吸収されて植物を元気に育てます。
〇使い方
水に薄めて散布します。
地植えの場合
〇希釈倍率・・・250~500倍
水10Lあたり、キャップ1~2杯
〇使用間隔・・・1週間に1回
プランター栽培の場合
〇希釈倍率・・・500~1,000倍
水10Lあたり、キャップ1/2~1杯
〇使用間隔・・・1週間に1回
〇注意点・・・水で薄める場合は先にお水を用意してから、原液を入れるようしましょう。先に入れると泡立ってしまって水分量が正しく測れなくなります。
【キャベツの追肥におすすめしたい肥料②】
住友化学園芸 ベジフル液肥
〇商品の特徴
豊富なミネラル(9種類)、ビタミン(9種類)、アミノ酸(17種類)、糖類を含む植物由来の天然有機質を配合。
天然有機の働きにより、有用微生物が活性化されて土壌中の菌類バランスが整い、土質が改善されます。
植物の生育に適した土壌環境では根張りが良くなるので栄養吸収も効率良く行われ、丈夫に育ち、おいしい野菜・くだものを育てます。
有機特有の臭いは少なく、手軽に使えます。
〇使い方
水に薄めて散布
〇希釈倍率・・・1,000倍
水5Lあたり、キャップ1/4杯
〇使用間隔・・・1週間に1回
【キャベツの追肥におすすめしたい肥料③】
ニームケーキ
〇商品の特徴
良質なニーム種子・核を粉末にした100%有機質の特殊肥料です。土壌混和・表土施用することで、土壌環境改善はもちろん、作物の根張り促進・樹勢強化に力を発揮します。
〇使い方
株元に散布
〇散布量・・・一坪あたり約500g、プランター650型で約150g
〇使用間隔・・・1か月に1回程度
〇注意点
匂いがきついので、使用場所には注意が必要。
ご紹介したものはそれぞれ使用上のルールがあります。しっかりと守って、あげすぎには注意してくださいね。
まとめ
今回はキャベツの追肥のやり方についてご説明をいたしました。キャベツを丸く育てるためには「追肥」が重要で、また追肥の時期がポイントであることも併せてお伝えし、おすすめの肥料もご紹介をいたしました。
今回の内容が、皆さんのキャベツ栽培にお役に立てたなら、本当に嬉しいです。
キャベツは追肥が大切であると同時に害虫対策もとても大切になります。先ほど、外葉を大きく育てて光合成をすることで、結球に必要なエネルギーを蓄えることをお伝えいたしました。
せっかく育った外葉が虫に食べられて、穴だらけになってしまったら、十分な光合成が出来ません。ですので、苗を定植したら、防虫ネットをかけて虫から守るようにしてくださいね。
今回のポイントを押さえて、キャベツを丸く大きく育てましょう。
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