私は聖新陶芸さんの
「ベジコンテナ ミニキャロット」
という栽培キットを使用して、
2020年8月23日(日)から11月10日(火)まで
ミニにんじんを育ててみました。
栽培環境としては、完全室内栽培です。
(ベランダに面した光の入る窓際&
栽培ライト24時間照射という体制で栽培、
しかし栽培ライトは必須ではありません。
なくても収穫出来ました。)
で育てて収穫まで無事に…、
うん、…まあまあ無事に収穫まで辿り着く事ができました。
このミニキャロットは以前に育てて収穫まで行った事があるので
勝手はわかっていたつもりだったのですが、
育てるたびに新たな発見があるのは面白いです!(白目)
正直申し上げまして、
前回2013年に育てた時より、
若干栽培に失敗しました。
それでは一応失敗談含む経験談と、
一般論を混ぜながらの
ミニにんじん栽培解説レポを
お届けいたします!
人参栽培キット、種まきの様子や最適な条件は?種まき半分という噂
2020年の8月23日(日)、
「ベジコンテナ ミニキャロット」栽培を始めました。
まずは全部セット内容を取り出して、取説通りに作業を進めます。
ベジコンテナの中に、ライナーポットというビニールっぽいポットを入れます。
そして鉢底アミというものをライナーポットの穴の部分の上に設置します。
そしてセット内容の培養土をライナーポットの中に入れていきます。
これはアミがズレないよう、最初はライナーポットの底が見えなくなるまでは
丁寧に入れましょう。
次に、水をゆっくりと培養土に注ぎます。水をどばっとかけると飛散して
悲惨な事になるので、ゆっくりやるのが良いです。
新しい培養土は水を弾き気味です。しっかり水がしみ込むようにしましょう。
私はセットしたライナーポットを取り出して水通しし、しっかりと培養土が全部水に
しみ込んでいるかを確認したりもしました。
余計な水は下から抜けていくので安心です。
そして培養土は必要があれば平らにならし、いよいよ種まきです。
このベジコンテナのミニキャロットは、
チリ産の種子です。
数量は0.4ミリ、
発芽率は20年1月現在60%以上
種子処理はキャプタン、イプロジオン処理済み、
種子粉衣1回
種子処理の箇所の意味はちんぷんかんぷんですが、
要は発芽しやすくしてくれているのでしょう!
(ザックリ!)
にんじんの種は非常に発芽しにくく、
芽出し半分
(にんじんの栽培は発芽が出来れば、
栽培は半分成功したも同然)
と言われる言葉があるほどです。
しかしこの処理のおかげで、
芽が出なかったことはなかったです。
種まきは、20~30粒を、
タネとタネとが重ならないように
蒔きます。
私は何故か全部ぶちまけたので、
あとで非常に苦労しました。
(↑超絶・自業自得)
タネは重ならない様に蒔きます。
割り箸などで浅めに穴を掘り、
タネを蒔きましょう。
かぶせる土は、
タネが隠れる程度の薄い覆土にします。
何故ならにんじんの種は、
発芽の際に太陽の光が
大好きなタイプの種子だからです。
(嫌いなタイプは太陽の光を
眩しがります。)
タネが蒔けたら、ベジコンテナに
サランラップを掛けておくと
乾燥が防げます。
あとは日当たりの良い窓辺に置いておきます。
この時のミニにんじんは、
8月23日(日)に植えて、
8月27日(木)に発芽しました。
やたら線の細い新芽です。
ラップはすぐにとってあげましょう。
ミニキャロットの発芽適温とか種まきに最適な時期は?
ミニキャロットの発芽適温は、
15℃から25℃の間です。
比較的暖かい気温が必要となります。
栽培適温は20℃前後です。
しかし本来は冷涼な気候が好きだという、
何ともよくわからない植物です。
しかし寒すぎるのもダメで、
気温10℃以下では発芽しないと
言われています。
また暑すぎるのも苦手で、30℃を超すと
にんじん的にあまり歓迎しない気温となります。
種まきの時期は、3月から4月頃に行ういわゆる
「春まき」と、
7月から8月にかけての
「夏まき」が時期がいいとされています。
夏蒔き出来るのは、にんじんの幼苗は
その高温にも耐えるのだとの事。
まあ、日本の盛夏はあっという間に
干上がってしまうくらいの暑さなので、
今年は冷房入れて育てました。
(それでも33℃なんか余裕で
超える暑い家です…)
この「ベジコンテナミニキャロット」は、
日当たりのいい窓際に置けば、
きちんと収穫まで育つことが出来るので
温度変化が少なく、
虫の被害に遭う事がなくなりますし
完全室内栽培で育てられるのでおすすめ物件です!
わざわざ何故このような発言をするのか。
いやー、植物栽培ライトがあれば、
完全に室内栽培でいけるんじゃね?
そう思っていた時期がありました。
水耕栽培もしかり。
しかし、それは大きな間違いでした。
どうしても本物の太陽の光でないと
育てられない植物はありました。
ちなみににんじんは、
水耕栽培で育てるのは
難しいです。
何故なら自分で土の中を穿孔して
根を張る植物なので、
水の中では踏ん張りがきかない
ところがあるからです。
(↑あくまで自分の考えですが…)
あくまで自分の経験でしか語れませんが、
勿論そこのところも書かせていただきます。
家庭菜園のミニ人参の水やり方法とは?
まず、基本の水やりというものは、
土の表面が乾いていたら行います。
基本は土の表面がからからに乾いていたのを見たなら、
プランターや鉢の底から、水が染み出るまで
水をかけ、染み出てきたら水をあげるのをやめます。
しかしこのベジコンテナなら、それが難しいです。
生育初期の幼苗なら、ヘタにイキオイ良く水を
かけると、水圧で倒れてしまいます。
勿論それくらいで倒れるような軟弱者はいらん!
という姿勢もなくはないですが…
全滅しては元も子もないです。
私はガラススプレイヤーという、
ちょっとおしゃれな
アンティークなかぼちゃ型の
霧吹き器で水をあげていました。
この霧吹き器でしつこく水をスプレーすれば
ちゃんと水やりができます。
スプレイヤーという名のとおり、
噴水のように水が広がります。
にんじんは用土を乾燥させないように
気を付けるのですが、
それと同時に、
過湿にも気を付けなければなりません。
水をあげたまま、天気の悪い日などが続いたり、
乾ききる前に水をじゃぶじゃぶ追加したりしますと、
根腐れしてしまう可能性があります。
もし枯れてしまったら、原因究明のため、
徹底的にコンテナ内や株を調べましょう。
根が溶けるようになくなっていたら、
それは根腐れです。
また、水のやりすぎは
カビが生えてしまう可能性があります。
もしもカビが生えてしまった場合は、
まずはカビが生えた部分の土は取り除きます。
そして、しばらく水やりを控えるといいでしょう。
また、水をあげすぎたな…と思ったら
ライナーポットをペーパーコンテナから
出してみましょう。
下に水がたまっていたら捨てます。
いっそのこと、私が湿気や
水やりし過ぎ対策にしていたことは
ペーパーコンテナから取り出して、
キッチンペーパーを折りたたんだものの
上にライナーポットを乗せていた
時期もありました。
もしも、培養土が乾いているのか
何なのかよくわからない…とお思いでしたら、
栽培キットの一部をカスタムするという手もあります。
例えば、培養土。
これはホームセンターに行くと、
本当にいろいろな種類のものが
売られています。
野菜用の培養土、お花用の培養土、
なかには品種専用の土だってあります。
(ただにんじんは出身地が
アフガニスタンとあまり肥沃でない
ところの出身なのでわりと土を選びません。
そういうワケで、
にんじん専用の土は見たことがありません。)
その中に、乾くとあきらかに色が変わって、
水やりのタイミングを教えてくれる
培養土があります。
それは、プロトリーフ
「粒状かる~い培養土」
というものです。
確かに軽くて扱いやすいです!
(培養土というよりか、細かな石の集合体って感じ)
通気性が良く、根張りもいいです!
(ペットボトル栽培で確認w)
水はけがいいので、
ちょっと水やりの回数は増えるかもです…。
もしも水やりが難しく感じるなら、
そういう風に手を打ってみてもいいでしょう。
ミニ人参の間引きのやり方とは?移植は出来るの?
ベジコンテナのミニキャロット栽培を始めてから、
およそ2週間ほどたった9月5日(日)。
間引きの作業をしました。
間引きは生育の良くない苗を除去する事です。
根元を手で押さえて引き抜きます。
私は毛抜きでムダ毛を処理するように
幼苗を抜いていきました。
タネを多く蒔きすぎたので、
とても大変でした。
(↑超絶自業自得)
しかし、この作業がのちに失敗のもとにorz
取扱説明書にはこうあります。
「本葉2~3枚になったら、株間3センチにします。
丈夫な苗を6~8本残し、他の苗を間引きします。」
それと、
「間引き後、株が倒れないように根元に土寄せをします。」
栽培記録用の画像を見ると、
あきらかに6~8本じゃすまない…!!
これはたぶん、というか間違いなく
ミント「まあ6~8本じゃ心もとないよね。」
という枯れてしまった時用に保険を残しておきたかったのと、
何故か多くてもちゃんと育つという過信…!
全くの幻想!
多分ですが前回育てた2013年は、初めてだったので
盲目的に説明書に従い、
ちゃんと8本くらいに間引いていたのでしょう。
だからきれいなミニにんじんになった。
雑にやってはいけませんね…orz
ちなみに間引きの時に、タネをくっつけたまんま
発芽して、葉が開かない状態の子もいます。
そうっとタネを指でつまんで、
簡単に取れればいいのですが、
頑固に取れない子もいます。
傷つけないように種を切断して、
無理やり開かせたりもしましたが、
基本的に開いてない子は
間引きの対象でいいと思います。
また、間引きと土寄せはセットです。
土寄せは双葉の下まで土で植えて、
株を安定させることです。
ベジコンテナ内は狭いので
大丈夫かと思いますが、
場合によっては土寄せをすると
他の株が倒れるかも…と
思う事もあるかと思います。
場合によっては培養土を足して、
土寄せした方がいいこともあります。
そんなわけで、
このベジコンテナでミニ人参を育てるなら、
間引きの本数で残す本数は8本までと、
厳守して、土寄せも行いましょう。
また、間引き苗をどこかに移植して
育てられないか、ということですが
移植は出来ません。
にんじんは直根性の野菜で、
間引きによって引き抜くときに、
小さな根が傷つくので、
もうそれでアウトなのです。
またにんじんは、自分の力で
土に根を張り、穿孔していくことで
生長します。
引き抜かれるとその前提が崩れるので、
移植はできません。
にんじんのほか、
だいこん、ラディッシュも
直根性の植物なので
引き抜かれたらアウトです。
(ただ、セルトレイ蒔きにして、
セルトレイの下から指を突っ込んで
培養土ごと移植する方法なら
成功できなくもないです。)
基本は植え替え出来ないと思っておきましょう。
間引きした苗は間引き菜といって、
食べることが出来ます。
サラダに入れたりお味噌汁の具にしたりと
いろいろ楽しめます。
ミニ人参の追肥のやり方とは?しなくていいパターンも?
まず、この「ベジコンテナ ミニキャロット」に関して言えば、
追肥の必要はありません。
追肥をする名前に、もう収穫時期が来てしまうからでしょう。
実際、このキットに追肥用の肥料はついていません。
前にも書いたように、アフガニスタン出身の
にんじんは、やせた土地でも育つので
ミニ人参なら尚更追肥は不要という事です。
しかし、普通サイズのにんじんであれば、
間引きは3回します。
一回目は本葉2枚の時に、
株間を2センチ間隔に空けます。
二回目は本葉4枚の時に、
株間を4センチ間隔に空けます。
この時に、一回目の追肥をします。
3回目は本葉6枚の時に、
株間を12センチに空けます。
この時に、二回目の追肥をします。
追肥は、固形肥料を規定量、やや株から離したところに
蒔いて、土に軽く混ぜます。
尚、他でつかったプロミック固形肥料は
置くだけでOKで、水をやるたびに
穏やかに効くタイプです。
これは使っていてトラブルはなかったです。
住友化学園芸の
マイガーデンベジフルは
ミニにんじんにあげたわけではないですが
室内栽培のためか、
水をあげたら黒い固形肥料からカビが生えました。
液体肥料は規定量の液肥を水で薄め、
水やりの要領で施肥します。
私は水耕栽培もできる、
「ホームハイポニカ液肥」という
商品をもっているので、
液肥はそれを使っています。
かかる手間もはぶける上に
収穫までが早いので失敗しにくいので
家庭菜園にはミニにんじんといった
ミニ規格の野菜はますますおススメです!
ミニ人参の収穫のやり方はどうする?実際の収穫レポ!
2020年11月10日(火)、
ベジコンテナのミニ人参を収穫してみました。
しかしこれはお世辞にも正解と言えないものでした。
何故なら、ふつうは…
取扱説明書にもあるように
《収穫》
種まきから約2か月を収穫の目安にし
根の大きさが約1.5センチになったら
収穫します。
おかしい、とっくに収穫してもいい
タイミングなのに…。
にんじんの根が、まるで育っている様子が
見えないのです。
土をかくわけにもいかず、
悶々とする日々…。
保険として、ホームセンターで
売られていた、サントリーの本気野菜
ミニ人参を購入する始末。
(しかも二つも(笑))
前(2013年)に育てた時はちゃんと根が太って、
それを確認して収穫出来たのに。
そうこうしている間に、
ミニにんじんの葉が枯れてきてしまいました。
諦めにも似た気持ちで、
処分しようと
ミニ人参を引っこ抜いてみました。
そこで見たものは…。
圧倒的に育っていないミニ人参たち。
「あーーー、そういえば8本にしてなかった!」
育たないばかりか、カタチも変なミニ人参たち。
何で途中から太くなんねん…orz
しかし、その中でも一本だけ比較的まともに
育ってくれた子がいました。
その子を良~く洗って、
土が落ちないので包丁で削って
そのまま食べてみました。
香りは…、正直おじさんの頭髪のような
ニオイがして戦慄を覚えましたが、
思い切って食べてみたら
味はちゃんとにんじんの味がしました。
実はサントリーの本気野菜の
ミニ人参ポットを2つ買ったのは、
「ベジコンテナ ミニキャロット」と
同じく、根が育っている様子がなかったからでした。
(ホームセンターで根が育っている苗が売られていて
欲しくなったんです…)
慌ててマイガーデンベジフル(固形肥料)を撒きましたが、
肥料がカビたので収穫しました。
何というか…高麗人参かな…??
そして、根が育ってるとわかりきっている方の
ミニ人参も収穫してみました。
こちらは根がそれなりに育っているので、
ベジコンテナや根の育っていない方の
サントリーの本気野菜ミニ人参よりも
すんなりとは抜けません。
葉っぱのところを持つと、
茎がすっぽ抜けてしまいました。
ニンジンを収穫する時は、
根をもって収穫するといいです。
しかしそれでもかなり抵抗があり、
引き抜く時に
「ミチチ…」と音がしました。
まるで髪の毛を無理やり
むしっているかのように…
それとこのにんじんは5色のカラフルなミニ人参です。
ただ、売っていた時点で根が露出していたために、
根元が汚い緑になってしまいました。
だいこんの首が青いのはアリなのに
ニンジンは不条理です…。
対策としては緑化をふせぐために、
ごく薄ーく土をかぶせます。
それで頃合いを見て、
根の生長具合を確認すべく
土を払います。
ベジコンテナミニ人参なら根が1.5センチ、
ふつうのにんじんは根が5センチくらいになったら
根のところを持って収穫しましょう。
まとめ
今回はベジコンテナ ミニキャロットと、
途中からサントリーの本気野菜ミニ人参を
育ててみました。
何と言っても今回の失敗は間引きで
残す本数が多過ぎたのがまずかったかな、
と思っています。
理由なきアレンジは危険かもしれません。
それと途中、このアイテムには助けられました。
HB-101フローラという植物活性剤。
めちゃ元気になります。
そんなわけでミニ人参の栽培は絶望的にむずかしいわけではないので、
おすすめです。
美味しいミニ人参を作ってみてくださいね。
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